79話 ページ30
クリスマス休暇が終わる一日前、ハーマイオニーが帰ってきた。Aがハリーやロンと共に遊んでいるのを見て、驚きそして喜んだ。ハーマイオニーにも無視したことのお詫び、そして複雑な事情を話すと全て理解できないまでも全てを許してくれた。
ハーマイオニーは、ハリーが三晩も続けてベッドから抜け出し、学校中をうろうろしたと聞いて驚き呆れたが、一方、どうせそういうことならせめてニコラス･フラメルについてハリーがなにか見つければよかったのに、と悔しがった。
そして、その日は一日中図書館の本をあさった。図書館ではフラメルは見つからないと四人ともどこか諦めていたが、ハリーだけは絶対どこかでその名前を見たという確信があるようだった。
新学期が始まると、スリザリンの授業がない日は必ず図書館に行った。パンジーは不思議そうな目で見ていたが、クリスマス休暇中に本にハマってしまったと言ったら渋々ながらも納得してくれた。
翌週の｢魔法薬学｣の授業終わりに珍しくロンが話しかけてきた。新学期が始まってから、スリザリンの生徒のいるところでは直接話さないというルールを四人の中で決め、それを今までみんな忠実に守ってきたはずだった。ロンはなんだか落ち着かない様子だ。
｢やあ、A、マクゴナガル先生から伝言だよ。君が聞かれてもいいならここで言うこともできるんだけど……｣
ロンは目線をさまよわせた。下手すぎる芝居だったが、パンジーの事は騙せたようだ。空気を読んだのか｢先に行ってるわね｣と言って教室を出ていった。
｢おや？ウィーズリー。Aに告白かい？君の家柄じゃエイブリー家には釣り合わないだろうけどね。いっその事ペットになるって言うならできるかもしれないけどね。それでも君にとったら今の10倍はいい暮らしができるだろうよ。｣
後ろからドラコの偉そうな気取った声が聞こえてきた。
｢黙れよ、マルフォイ｣
ロンはそう言うと、着いてきてとAに言い、教室から出て歩いていった。Aも後を追うと、着いたのはトロフィー室で、ハリーとハーマイオニーも既にそこにいた。
｢ごめんよ、A。話しかけちゃいけないっていうのは分かってるんだけど、どうしてもすぐに伝えたいことがあって…｣
ロンが申し訳なさそうに言った。
｢【ニコラス･フラメルが見つかったの！】｣
ハーマイオニーが見たことの無いぐらい興奮しながら言った。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
