74話 ページ25
再び二人でグリフィンドールの談話室に戻ると、ウィーズリーの双子がニンマリした顔でこちらを見つめた。双子に挟まれたロンは疲れきった顔をしている。
｢お！帰ってきたぞ｣｢新生カップルの誕生だな｣｢1年生にして恋人を作るとはさすがはポッター様だ！｣
｢ちょっと待って、誤解だよ。僕達はそんな関係じゃなくて、ただお互い誤解を解いてきただけなんだよ。｣
『そうよ、一体ロンはこの二人にどう説明したのよ。』
｢違うんだよ。僕が何を言ってもこいつら聞き耳立てないんだ。自分達に都合のいいことしか聞こえてないんだよ。｣
ロンが泣きそうになりながら喚いた。この双子に両側から話しかけられ尋問されていたと思えば少し可哀想な気もしてきた。
｢それより、三人に相談したいことがあって…。Aの家のことなんだけど。｣
ハリーが話を切り出し、ウィーズリー兄弟に聞かせた。ウィーズリー兄弟は真面目な話だとすぐに理解したのか大人しく話を聞いてくれた。
｢うーん。分かるか？フレッド｣｢さっぱりだね。｣
｢でも、結局はさ…｣フレッドが言った。
｢君がどうしたいかじゃないか？君が僕達と仲良くしたいと思ってるんならそうすべきだと思うよ。そのパンジーって子も親からなにか言われない限りは君と仲良くしてくれるんだろ？｣
｢その通り、さすがフレッド。｣今度はジョージが言った。
｢イタズラも同じさ。誰がやったかバレなきゃ、怒られることは無いんだ。だから、君もバレないように俺たちと仲良くすればいい。｣
まあバレないようにするのが大変なんだけど、と小声でフレッドが付け足した。
｢そうだよ！A、バレないように仲良くしよう。幸いもう僕達は君がスリザリン生の前で僕達と仲良くできないってことを知ってるんだから、それ以外のところでこっそり話せばいい。｣
ハリーが言った。ロンも何度も首を縦に振っている。“バレないように”…か、できるだろうか...…いや、できるかじゃない自分が彼等と仲良くしたいと望むのならそうするしかないのだ。
Aは力強く頷くと、決意を固めた。その日は一時間ほどチェスをして遊んだあと、ウィーズリー双子に送り届けられ無事に寮に帰った。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
