メランコリックは終わりを告げた【家庭教師ヒットマンREBORN!】

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小さい頃

父に連れられやって来たイタリア

母と兄は日本でお留守番していて、私は父と二人で観光する予定だった

しかし、父は急に上司に呼び出されてしまった

良い子で待っていなさい、と私はホテルに残された

だけど私はバカだった

最初の数時間はおとなしくしていたものの、暫くするとやることが無くなってホテルを出てしまった


イタリアの町を一人で歩いた私は迷子になった

すると、泣きそうになっていた私に手をさしのべた人がいた


ーーー大丈夫かい？君はどこから来たの？………ああ、あのホテルか。よし、私が案内してあげよう


疑うことを知らなかった私は親切な人だな、と思ってついていった

だが


ーーーねぇ、本当にこっちなの？私がいたホテルはこんな暗いところにはなかったよ

ーーー本当だよ。君は明るい通りの方から来たんだよ


ーーーねぇ、人が全然いないよ？私がいたホテルの周りはいろんなお店があって、沢山人がいたよ

ーーーそれはホテルの表を通ったからだよ。裏はこんなものさ


進んでいくにつれ不安になってきた

違う、この人が案内しているのはホテルじゃない

気がついた時にはもう遅かった


ーーーさぁ着いた。今日からここが、君の家だ


男はボロボロの建物を指差して言った


私が連れて行かれたのはとあるマフィアのアジトだった

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