イグニハイドの美人くん｡【ツイステ／男主】

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「 ……はぁ？！な、何あの手、こっっわ！！」



「 そ、それも凄い数……下手なホラー映画より怖いな……お化けって本当にいたのか 」



左右で悲鳴をあげる二人をよそに、ブッチさんの元まで歩みを早めた。



見たところがっしりとホールドされ、逃げられる心配はなさそうである。



「 ちょ、動けないんスけどっ！！え、本当になんなんスか！？」



逃げようと必死に藻掻くブッチさんの目の前で足を止める。



『 ____手荒な真似をしてすみません。マジカルペンを返していただけたら離します 』



「 ……もしかしてこれ、君のユニーク魔法っスか？随分と面白いっスね……しかもペンなしに使うだなんて、どうかしてるっス 」



ブロット溜まっちまいますよ、と恨めしそうにこちらを睨んだ彼。



前にも説明したかもしれないが、これは魔法ではなく精霊力に基づいた俺の能力だ。



魔法でもなんでもないので、マジカルペンを持っていようがなかろうがブロットに影響など一ミリもない。



『 ……お気になさらず。では、返していただきますね 』



「 ……へいへい。とんでもない目にあったっス…… 」



ブッチさんが降参だ、とでも言うようにマジカルペンを渡してきた。



渡されたのを確認し、無数の"手"をその場から消す。



手を見ると、差し出されたペンが一つではないことに気づく。



( ……自分のと他に、赤色の宝石のマジカルペン？)



「 ……あ！それ寮長とケイト先輩のじゃん！」



手元を覗いていたトラッポラさんが突然叫ぶ。



「 また付いて来られるのは面倒だし、さっきのもごめんなんで返しとくっス……じゃ 」



「 ちょ、まだ話は____ 」



去っていこうとするブッチさんに、スペードの生徒が引き留めたが……。



「 ていうか、オレが犯人だって言い切れないっスよね？証拠もないし、誰かオレが怪我させたとこ見てないでしょ？次にオレを追い回す時は、証拠揃えてからきて下さいっス。君らじゃ無理だろうけど。バイバーイ♪ 」



と言いくるめられ、反論できずに終わった。



飄々と去っていく彼の背中を見つめながら、自分のマジカルペンを胸ポケットに入れた。



( ……犯人って言っていたが、ブッチさんは何らかの事件の首謀者の疑いをかけられていたのだろうか )



もしかして、それを確かめるために二人は彼を追いかけていたのかもしれない。



( すみません、監督生とグリム不在…笑 オリジナル要素も混ぜているのでよろしくです)



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