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( 第二章"荒野の反逆者"のネタバレありです。更新遅れてすみませんでした(_ _) )



あの日から数日経ったある日の放課後。



( ……ここ数日、怪我をしている生徒をやたら見かけるな )



それも松葉杖をついていたり、腕に包帯を巻いていたりとかなりの重症の怪我ばかり。



血気盛んな生徒が多いとはいえ、こんな短期間に怪我人なんて出るだろうか。



しかももうすぐ。



( ……マジカルシフト大会があるというのに、わざわざ怪我をする真似なんてしないと思うが )



世界的に有名なスポーツで、各寮対抗戦で進め、その試合の様子が世界に中継される……らしい。



らしいというのも、そもそも"マジカルシフト"というスポーツ自体知らなかった。



故郷の精霊の森は、外界から隔離されているような場所だ。



テレビもラジオもない田舎のような場所に、情報は入ってこない。



まぁ別に困ることはないし、つい最近知れたのだからいいだろう。



「 ……え?ま、マジフトを知らない?え?故郷にTVもない?え?」



マジフト大会についての選手選抜の打ち合わせの時、寮長に言ったら大変驚いていたが。



そんな事を考え、人気のない中庭を歩いていたら。



ドンッ!



すぐ側の茂みから出てきたであろう生徒にぶつかり、その拍子に尻餅をついてしまった。



「 うおっと……あれ、A君?大丈夫ッスか?」



ごめん、と謝ってきた相手はお茶会ぶりのラギー・ブッチさんだった。



『 ……大丈夫です。すみません、余所見していて 』



少しだけ痛む体をゆっくりと起こし、ペコリと頭を下げる。



「 ならよかったッス。じゃ、オレは忙しいんでこれで___ 」



そう言って彼はくるりと背を向けて走りだそうとした。



何か急ぎの用事でもあるのだろうか、なんて思っていたら。



「 あ!いたぞっ!……って、君は 」



「 A!?なんでここにいんの?」



遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。



( ……トラッポラさん、と確か……あぁ、この間の実験でグループを組んだスペードの生徒 )



スペードの生徒はともかく、トラッポラさんとは接触しないようにしていたというのにこんな所で出会ってしまうとは。



無意識にため息を漏らすと、ブッチさんがチラリとこちらを見る。



「 もーしつこい奴らッスねぇ。あの二人と知り合いなんスか?」



『 ……まぁ、顔見知り程度ですが 』



特別仲がいいわけでは無いので、と付け加えてこたえた。



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いにみっちょ(プロフ) - 初めまして、読みやすくて続きが気になるお話見つけて嬉しくてコメントさせていただきました✨更新楽しみにしてます。 (2022年11月12日 19時) (レス) @page38 id: 2cf0cd68b6 (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!続きも楽しみにしています!!! (2022年10月31日 9時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)
runva - この主のキャラ好き…‼更新待ってます‼ (2022年6月25日 22時) (レス) @page37 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - 更新おめでとうございます!久しぶりや〜ホンマになぁ。一匹狼かっこいい…!ジャックと気が合いそうな気がしなくもないですね!オミクロンと567には気を付けてください! (2021年12月3日 12時) (レス) @page25 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 出張頑張ってください! (2021年11月24日 17時) (レス) @page24 id: b8d28e8162 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝霧。 | 作成日時:2021年11月13日 17時

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