ガッチさんの甥っ子もあまり驚かない｡【実況者／男主】 (ページ5)

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「ちょっと声でかいって！そんなに驚くことないじゃん？」

とりあえず端寄ろうね、と苦笑いをしながら隅に移動した叔父さんに釣られるように全員動いた。

数人の通行人に訝しげに向けられた視線が居た堪れなかった。

「いや……そんな話聞いた事なかったからさぁ。パッと見女性かと思ったし」

「とうとうガッチさんやっちゃったのかと思って焦ったわ…… 」

「今後の付き合いをどうしようかと本気で考えたもん」

上から初めの眼鏡の男性、背の高い男性、少し鼻声気味の男性の順で叔父さんへ口々に言い放った。

眼鏡の男性同様、二人とも何処かで聞いたことがあるような声をしている。

「えっ、最初は別として残りは酷くない？俺のイメージどうなってんの笑」

それぞれの方向から攻撃を受けた叔父さんは、口ではそう返すも笑い混じりだった。

( 仲がいいんだろうな……ふふ、叔父さん楽しそう )

普段あまり弄られているのを見た事がない叔父さんが、弄られていて何だか新鮮。

三人の言葉も面白いので、思わずクスリと笑ってしまった。

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「そういえばさっきから気になってたけど、どうしたのそれ」

「うわ、パンパンのレジ袋四つって。何を買ったの」

叔父さんと眼鏡の男性が、チラリと俺の足元に置いているレジ袋に視線を落とした。

『 ……タイムセールで、つい買いすぎてしまって』

明らかに多すぎる買い物量を、まさか身内とその知り合いの方々に見られるだなんて恥ずかしい。

「 ……全部運べんの」

背が高い男性にそう聞かれ、苦笑いを浮かべた。

正直いってこれを全て家まで運ぶのは現状かなり厳しいが、ここまで来たらやるしかない。

『 ……はい、軽くはないですが大丈夫ですよ。そういえば皆さん何処かへ行かれる予定があったのでは？』

ふと腕時計を見れば二十分程経っていたことに驚くと共に、結構彼らをここに止めていた事に気がついた。

この時間帯なら、何処ら夕食を食べに行こうとしてたのかな。

それだったら申し訳ない。

「適当にご飯に行こうかなって思ってたけど、大変そうなA見つけたら放っておけないなぁ。よし、叔父さん達が運んであげよう」

と、ひょいっと軽々足元の袋を持ち上げた叔父さん。

『 ……え？そんな、大丈夫だよ！』

そう言って叔父さんから取り上げようとしたが、悲しいかな身長差のせいで敵わなかった(身長165cm)

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