ろくわ。 ページ7
凛月side
ん…?音楽科…???
凛「そんなんあったっけ…?」
『音楽科は最近できたものらしく、私はテストケースとしてだそうです。基本、あなた方アイドルへの楽曲提供に振り付けを担当させていただくことになってます』
凛「ふ〜…ん」
いつの間にそんなんできてたんだ。
あ、そういえば今朝ま〜くんがそんなようなこと言ってたような…?
凛「え、まって」
『はい??』
凛「俺、朝寝ててあんたの存在知らない。そんで今授業さぼって俺はここにいる。」
『いけない子ですねぇ…』
何をのんきなこと言ってるんだ、この女は。
凛「あんた、今日転校してきたんだよね?…今授業中だけど、なんでここにいんの?」
『…インスピレーションを求めてふらついたら、ここにたどり着きまして!ピアノの下が大変落ち着き、今に到ります!』
何を言ってるんだこの女は。
凛「…あんた、まともそうに見えてただの変人か…」
『何を失礼な!!』
ぼそっと呟いた言葉に反応し、ぷんすか頬を膨らまして怒る目の前の…皇…Aだっけ?
…なんだか、こいつと話しているととても懐かしい気持ちになる。
《リッツ!》
そのなつかしさにオレンジ頭の騒がしい"王さま"が頭に浮かぶ。
そんなことを考えていたら、いつのまにか授業が終わる時間になっていたようでチャイムが鳴り響いた。
『あ、チャイムなりましたね!授業がおわ…チャイム…!はっ…!!』
話し途中に何か思いついたようで作曲作業に戻る皇。そして、ふとペンを動かす手を止めて俺を見た。
『そういえば、お名前お聞きしていませんでした。なんというのですか?』
凛「…朔間凛月。」
『朔間、凛月さん……あ!もしかして!』
《朔間零の弟》そう来ると思って俺は思わず、身構えた。
『knightsの朔間凛月さん!?』
凛「んぇ…?うん…そうだけど。」
『はぁ〜…!!あなたが"リッツ"さんですか!!』
凛「…!?」
リッツ。そう俺を呼ぶのは一人しかいない。
《インスピレーションが沸き上がる!》《おーリッツかー!》
_____オレンジ頭の神出鬼没な俺らの王さま。
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作者名:朝ごはん | 作成日時:2020年1月23日 2時