夢ノ咲学院音楽科の女の子【あんスタ】 (ページ6)

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ごわ。ページ6

《過去》
凛月side

この日は気分のいい日だった。とくに何があった訳だもない。何故か気分がよかった。
だからお気に入りの音楽室で、ピアノを弾こうとおもった。

今は体調もいいし、本当に気分がいい。
ノリノリな気持ちでピアノを弾いた。

____その時だった。

『うぎゃぁ！！！？』

ピアノの下から声が聞こえた。
男にしては高くて綺麗な声だな、そう思いながらピアノの下を覗く。

凛｢え…女……？｣

ピアノの下には小柄な女。制服からここの学院の生徒なのはわかる。しかし、なぜここに女がいるのか俺は全くわからなかった。

とりあえず、普通科の女なのかと思い、目の前の耳を抑えて｢うぅ～｣と唸りながら蹲る女に冷たく声をかけた。

凛｢…なんで女がここにいるの？｣

『はっっ！！この耳への刺激で新しい曲が書けるかも！こんなにも音楽が溢れてくる……！！』

俺の言葉は目の前の女には届かず、そんなん知らんとでも言うように『キャ～～！』とはしゃぎながら曲をかく女。

凛｢……なんか、王さまみたい……｣ﾎﾞｿｯ

彼女の姿に俺はある1人の人を連想した。
今はいないあの人を。

しかし、何言っても『今は待ってください～誰か知りませんけど！』と話を聞かない女に腹が立ち、俺は腹いせにまたピアノを弾いた。

するとまたさっきと同様に下から悲鳴が聞こえる。
さっきとは違って、もぞもぞとピアノの下からあの女がでてきた。

凛｢……ｯｯ！！｣

俺は驚いて声が出なかった。
素直に言えば、女が可愛かったから。アイドルかおまけってくらい。

『ちょっと！何するんですかー！おかげで曲は消えてしまいましたし、耳逝っちゃうかと思いました！！…あ！！でもデカすぎて鼓膜は死にそうでしたが、とても綺麗な音色でした！』

すごいすごい！とでも言うように、盛大に拍手する目の前の女。
出てきて早々はしゃぐそいつに呆れて、冷静になった俺はまた先程の質問をかける。

凛｢で、なんで女がここにいるの？｣

『なんで？と言われますと？？』

そう首を傾げて、質問してくる女。
……質問を質問で返してくるなよ……

凛｢ここはアイドル科で男だけなはずなんだけど～……｣

そう言うと、なるほどー！と言いながら手をぽんとする女。

『私は音楽科として転校して来ました、皇Aと言います！貴方のことどっかで見たな～て思ったら、衣更さんの近くで眠っていらした方ですよね？』

文字数……！！