朝顔は上を向く

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※暴力表現あり。苦手な方はスルーお願いします。

BlueSide.



あの日は雨が降っていた。雷がなって、台風が接近しているとアナウンサーが言っていた。



個人の仕事だった。SnowManという心強い仲間がいなかった。



独り。怖かった。しかもバラエティで、自身がなかった。



この時点で俺の心は破裂寸前。



楽屋挨拶に行った時、



「失礼します。SnowManの渡辺翔太です！本日はよろしくお願いします！」



A「あぁ、SnowManね！いつもテレビ出ててすごいねぇ。



渡辺くんもこの前日曜劇場出てたでしょ？もうね、涙が美しかったよね！」



「ふははっ。ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！」



優しい共演者に恵まれたな…



そして収録は行われ、



sf「収録は以上となります。お疲れ様でした！」



「ありがとうございました！」



よかった…とりあえず変な言動はなかったはず。笑いも取れたし…



安堵してると、どこからか声が聞こえた。



s1「あー、あれか、SnowManの。」



s2「渡辺な。あの子どういうキャラなのか、掴みどころないよな。



今日もちょい浮き気味だったし笑」



わかってはいた。舘さんやふっかと比べたらキャラが確立されてない。



今日もあの場に馴染めていなかったかもしれない。



頭の何処かでわかっていた。



頭の中で何かが切れた。気がする。



生気の消えた”渡辺翔太”は静かに楽屋に戻った。



その日は雨だっていうのにカラスが外で鳴いていた。



ﾏﾈ「あ、おつかれ！盛り上がってて、楽しそ…「あぁぁぁあぁあぁ！！！！」



気づいたらマネージャーを殴ってた。



ﾏﾈ「…っうぅ！ぐふ”っ…ちょっ…どう、し、たの…」



「っっあぁ…！ご、ごめん…え、俺が今、なぐ、った…よね…？」



マネージャーの腹には痣ができていた。



そこからはよく覚えていない。いや、記憶がない。



体が乗っ取られた。何者かによって。ただ、記憶が戻ったときには、



『精神科』という、科の病院にきていた。そして医者が一言。



医者「渡辺さん。あなたは解離性同一性障害、いわゆる二重人格だと思われます。」



あまりにも突然だった。医者は言う。



医者「ストレスが山となって、渡辺さんを守ろうともう一人の人格が作られたようです。」



マネージャーは静かに聞いていた。記憶があったときより傷が増えてる。



もしかして…と思ったけど聞けなかった。マネージャーもうなずくだけだった。

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