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スマホを見てるフリをしながら、あの店員さんのことを目で追う。
会計に向かう客を笑顔で見送り、素早くあいたテーブルを片付けていく。
客が使ったマグカップをおぼんに載せ、颯爽とバックヤードに向かう。
見えなくなってしまったなと思った矢先、おぼんにまた新しい飲み物を載せて出てきた。
幻想が見えてきたかも。
こっちを向いて微笑んでいるように見える。
幻想が見えるなんて、私どうかしてる。
そもそも私には蓮という大切な彼氏がいるわけで、蓮以外の男に目を奪われるなんて絶対にいけないことだ。
ましてや、おそらく私よりもだいぶ若いであろうこの店員。
そう、この店員。
うん、目の前のこの店員。
なんでこんなに近くにいるの？
私のテーブルの横に立っている。
だからやっぱり幻想って怖い。
続く (更新停止中)
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作者名：じゃむこ | 作成日時：2022年9月20日 22時
