＊*X'masまでに赤ずきんちゃんを*＊ＦＫ

count７ ページ8

大阪での生放送が終わり、

東京へと帰る車中で


なぜか不機嫌の藤ヶ谷


ん？？



なんか、パフォーマンスで

失敗したか？



いやいや、今日の俺は

絶好調だったはず。



といっても

藤ヶ谷だっていつも通り

ちゃんと魅せれてたし









北「なー横尾さん、…なんであんな
　 不機嫌なの？」


横「え？…あー、俺ら出番の分をモニターで
　 見せてもらったでしょ？
　 そんときくらいからじゃない？笑」


北「えーじゃあ、なんかやっぱ
　 腑に落ちないところでもあった？」


横「それさ、直接聞いたら？」


北「なんだ、やっぱり横尾さんには
　 わかってんじゃん。理由が。」









そう、やっぱり


これが今までの関係性



俺にはわからない事も

横尾さんにはちゃんと伝わってる。


その不機嫌の理由を

横尾さんは知ってる。


なのになんで今さら


俺のことが好きだ、なんて


あいつは言ったんだろう…









横「……はぁー、まったく。
　 そんなんじゃナメクジ並みなしか
　 進まないよ？おい、太輔！」


北「えっ？！」


藤「なに？今ちょっと、、ッ北山…」


横「なー、そんなお前が怒る所か？笑」


藤「当たり前でしょ。あそこの部分は
　 北山の魅せ場じゃん。
　 ほんとにカメラワーク悪すぎ」


北「へ？？」


藤「俺もあそこ好きだったのに。」


北「あ、あの…」


横「はいはい、そうだね。でも
　 ミツの格好よさはちゃんと伝わってるから」


藤「まあね、過去のＶも可愛かったから…
　 仕方がないけど。ね、……ん？北山？？」








北「…………お、おまっ、、
　 な、なに言って……//////」








玉「…ミツー！ちょっとこっち来て」


北「っ、ぉ、おー。」


宮「なにっどうしたの？顔赤いよ？！」


二「マジだー！！どうしたの？風邪？」


北「そ、そう、かも。」









横尾さんを挟んで後ろの席に

藤ヶ谷と３人で座っていた場所から

前座席に移った


いや、これで助かったよ


藤ヶ谷の言葉に

頭がついていけてねーもん。


たふん、いや、絶対


『そう胸のなか〜♪』


のカット割りを言ってんだろ？


確かに少しは残念だったけど

それも生放送ならではだし、

全力で踊れて歌えたから


俺としては悔いなんてなかった。


けど、藤ヶ谷が言うと


なんかちょっと、


ちょっとだけ



俺も悔しくなる。



嬉しくなる。




気持ちが、忙しい。





藤ヶ谷が


俺が



やっぱ変だ。





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