＊*X'masまでに赤ずきんちゃんを*＊ＦＫ

Spacial Thanks story　５ ページ48

.









藤「っということで、はい♪」


北「………は、はい？？」


藤「俺たちの始まり、といえば
　 これでしょ？」


北「あの、これ…どう、しただよ…
　 また借りてきたの？？」


藤「ううん。また借りるの面倒くさいから
　 買いつけてきた♪だから心配しないで」


北「いやいや、心配って
　 そっちの心配はしてねーよ！
　 お前の心配だよ、藤ヶ谷っ！！」


藤「じゃあお風呂入ってくるね？
　 その間に着ててよ、それ。♪」


北「…おい、聞いてんのか！」


藤「もう仕方ないぁ。
　 そんなに着替えさせて欲しい？」


北「っ！！！」


藤「さーて、入ってくるね」








勘弁してくれ。


もう二度と着る機会なんて

絶対ないと思ってたのに


こんなに早く、…

って着るのか！？


え、俺

また"赤ずきんちゃん"になるの？？


オオカミさん、


いや、ヘンタイオオカミさん。


そんな好き？


大体さ、こんな女装が好きなら

なんで俺を選んだんだよ


俺は男だし

似合うわけねーのに。。




……







.







.








−ガチャ







藤「…、ッ！！」


北「上がってくんの早えーよ」


藤「北山…顔見せて？」


北「…なんで、、似合わねーのに。
　 お前は俺をどうしたいの？」


藤「……ねぇ北山、こっち見て」







−…ぱさ







こんな恥ずかしい自分を見たくなくて

深く被ったままのずきんを


ゆっくり、はずして


視線を上げれば


なぜかそこには



あのオオカミの格好をした



藤ヶ谷の姿








北「はッ！？！？//な、なに？？」


藤「赤ずきんちゃんには、やっぱり
　 コレじゃなきゃ失礼でしょ？笑」


北「つってもふつう着るか？！
　 なんかグレードアップしてんじゃんっ」


藤「そう、尻尾もタキシードも
　 ぜーーんぶ買っちゃった♪」


北「あはは、は…すげーな…って笑えんわ」


藤「ねぇ、北山」


北「なんだよ？！」


藤「俺なんかより、よっぽど
　 北山の方がすごいからね？」


北「は？」


藤「世界一の赤ずきんちゃんが
　 俺だけのものなんて、堪らない。」




藤「こんなにも似合う北山って
　 すごい才能だよ？

　 もう少し自分の魅力に気づいてよ」




北「な、…なに、言って」







−ぎゅっ






藤「北山、…イイ？」


北「だから、なに…が」


藤「食べちゃって、イイ？」


北「！？ッ//////、だっ…ン」






藤「"ダメ"なんて、言わせない」







.

Spacial Thanks story　６→←Spacial Thanks story　４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す