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ミナミ…

何処に居んだよ?


俺の家族はお前しかいねーのに。

なんで居なくなったんだよ…


誰がお前を連れ去った??


なぁ頼むから、

どうか無事でいて。


お前が無事なら

俺はそのあと

どうなったっていいから。


だから、


ミナミのそのぬくもりで


この冷えきった手を


今すぐ暖めてよ……









*********





ミ「お兄ちゃん?!なに、してんの?」


北「んー?藤ヶ谷に、プレゼント!」


ミ「……あのさ、前から思ってたんだけど。」


北「なんだよ?」


ミ「太輔のこと、好きなの?」


北「当たり前だろっ?!なに言ってんだ(笑)」


ミ「いや、うん。そうじゃなくて…
  お兄ちゃんって自覚ないよね?(笑)」


北「あ?なんのことだよっ」


ミ「お兄ちゃん、太輔には可愛い幼なじみの
  亜理砂が居るんだよ?」


北「おー!だな(笑)だからだよ!
  だから俺は藤ヶ谷が大好きなの!!」


ミ「…え??」


北「この、想いは、ずっと…
  俺だけのものだろ?…なんつって(笑)」


ミ「…自覚、あったんだね」


北「んなの、嫌でも気づくわっ!」


ミ「大丈夫だよ、きっと大丈夫。」





ーぎゅぅ





*********









あのときから俺は、


ミナミの無責任でも

優しい『大丈夫』に

ずっと守られてた。


その、優しく握ってくれる

あったかい手が

俺の想いを受け止めてくれた。


それを失った今


俺は誰にぶつければいいんだよ…


ミナミの居ない現実で

藤ヶ谷のことを好きな俺は

存在しちゃいけない。



この想い

もう一度闇にしまうんだ。


蓋をして、2度と開かないように。


そう思ってるのに…



何度も呼び戻される



『闇にしまってどうすんの?』



ミナミのあの明るい声で、



『いつか陽を浴びるため、
 "好き"は生まれてきた言葉なんだから』



『諦めないで』




だけど

俺ひとりじゃ無理だよ…


亜理砂を想い

悲しく俯くその横顔でさえ

綺麗だと思ってしまう俺は


そんな資格なんてない。









藤「ほら、こんなに冷たくなって」


北「ん、わり…」


藤「船に戻ってシャワー浴びなおそ?」


北「いや、これくらい」


藤「だめ。それ信じて何度も風邪ひかれてる」


北「わかったよ(笑)」


藤「よし(笑)、行こ!」




ーぎゅっ






たけど、今だけは

藤ヶ谷の手で

甘えさせて?


少し強くなったらまた

藤ヶ谷のことなんて

忘れるから


好きを忘れるから。





.

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みちゅ - 打ち間違え多くてすいません!! (2017年1月19日 23時) (レス) id: 6166b2c16d (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ - とても面白い作品ですね!続きがきになってしまいます、やられ笑がきになってしまいます、、、笑気長に更新されることを待ってますね!頑張ってください!! (2017年1月19日 23時) (レス) id: 6166b2c16d (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - りこままさん» 私もやっとパソコンが直り再開したところです。相変わらずのいいおはなしで楽しみです。待ってますね。 (2016年12月26日 15時) (レス) id: 193eb9f391 (このIDを非表示/違反報告)
りこまま(プロフ) - 藤北ラブさん» 応援頂き、ありがとうございます!こちらも遅くなりましたが更新致しました。最後まで暖かい目で読んでいただければ光栄です★いつもありがとうございます(^^) (2016年11月4日 19時) (レス) id: 32d667eec2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - いぇいぇ。これからも頑張ってくださいね。 (2016年10月22日 10時) (レス) id: bc8d395f08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りこまま | 作成日時:2016年2月18日 22時

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