＊＊Gravity＊＊〜F×Ki〜

love 11 ページ11

もう少しで船へと辿り着く

その直前に

横尾さんの慌てた姿が飛び込んでくる









横「ミツ、早くっ！有力な情報をニカが！」


北「えっマジ！？タマ急げッ」


玉「ん、わかった」









二階堂の人懐っこさで

何度も助かったことがある。


市場に行けば

知らないおばちゃん、おじちゃんと

いつの間にか仲良くなってて


時には両手いっぱいの果物や装飾品が


時には色んな噂や情報が


俺らを助けてくれてた。


まさか、今回も

二階堂に助けられるなんて…


あいつ、マジですげーなぁ









.









二「ミツっ！！早く！これだよ！！」


横「……手紙だって」


北「は？手紙？！って誰からー…」







〜お兄ちゃん

私たちは無事だよ大丈夫！

乱暴なことはされてないから。

だから無理はしないで

またいつか会えることを信じて。

〜ミナミ







北「ッ？！これ、どこでもらったんだよ！？」


二「市場のおばあちゃんが預かったんだって。
　 もし、俺らみたいな人探しが来たら
　 渡してくれって…」


藤「……北山、」


横「無事で良かった…」


北「いや、ミナミの"大丈夫"は
　 昔から"やせ我慢"だ…本当にヤバイとき、
　 辛い苦しいって絶対言わねーから」


藤「そうだね…(兄妹似てる)」


二「あと、そのおばあちゃんから聞いたんだけど
　 すく隣の島で大富豪が花嫁候補？探してて、
　 それに関係してるんじゃないかって」


横「なにそれ…や、でも可能性はあるな」


北「その話、もっと詳しく聞けねーの？」


二「うん、酒場に詳しい人が居るって」


藤「確かに…花嫁候補とかって言うなら、
　 乱暴には出来ないよな」


北「俺行ってくるわ！」


藤「俺も行くよ」


宮「じゃあ俺も！」


横「そうだな、みんなで行っても
　 かえってゆっくり話聞けないから…
　 宮田！二人を頼むよ？」


宮「ほいほい、任せなさい！」









そう、意外だけど

こういう時に

宮田のような奴が一緒だと


なぜか相手も宮田と同調して

心が解れるっていうか、

話を聞きやすくなんだよ









千「それじゃあ、俺は
　 万が一に備えて酒場の外で待機してる」


北「おー！頼む」


千「なにかあれば、すぐに船に戻るから」


横「了解、待機してる」









そして、時と場合にもよるけど

こういう時の千賀の先読み？は

驚くほど的を得て迅速に行動してくれる


ほんと、

みんなに助けられてんな…





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