アイドルのマネージャー始めました

episode １１ ページ11

考えろ、考えろ…

どうすればいいか




……。




ってわかるわけない！！


まだ私、マネージャー初日！


もう、どうにかなって！！









「ね、ねーヒロちゃん早く行こうよ！」




北「………え？」




「ほら！ふ、不二君も早くそれ買おうよ！
　みんな車で待ってるから、ね？」




藤「っ(笑)…そうだね。レジ行こ」


北「な、え？？」


藤「ヒロちゃん、早くおいでよ(笑)」


「も、もー置いてくよー？」


北「……い…今行くー♪」


「あ！！…私が買っとくから、
　先に不二君とヒロちゃんは、」


藤「ふふ(笑)残念。
　 "女の子"に買わせるわけないだろ？」


北「あ、じゃあ、一緒に先に行ってるね？」


藤「りょーかい(笑)」









………。









ーウィーン









「っよし！脱出成功ー……」


北「………あのさ」


「っぅあ￥＆☆＠◎※！！す、すみませ…」


北「あさひって、男…だよな？？」


「…え？(！！やばっ)」


北「なぁ、女の子じゃねーの？」









そうだ、なんで


なんで私まで女を演じる…

必要があったの？


男なのに、別に私が男でも

何も問題なかったのに…


最悪だ……

追い込まれると、

素に戻っちゃう。


でも

なんとかして

ここは誤魔化さないと









「っもー、なに言ってるんすか！(笑)
　演技力ありました？？」


北「いや、演技っつーかさ…。」


「安心して下さい。俺、男ですから！(笑)
　なんちゃっ……てッ！？！」







ーふにっ







「っ、/////な、なにっ」


北「男もこんな、柔らかいの？」






ーふにふにふにふにっ






「あ、わっちょ！なにしてっ」









人差し指で押される

自分の唇


人から唇を押されたのなんて

生まれて初めてだ…


と、また押されそうになって

一歩後ろへ下がると



ートン、



何かが背中に触れた









藤「はい、これみんなの分のジュース。」


「藤ヶ谷さんっ、すみません！
　全部でいくらでしたか？」


藤「別にいいよ、これくらい(笑)
　 …女の子が二人も居たなんて驚いた」


北「俺を入れんなっ」


「なんとかあの場から逃げ切る方法、
　考えてたら先に体が動いちゃって…」


藤「…………。」






ーふにっ






「っどぅあぁッ？！な、なっ」









昨日初めて会った、男性２人に


"唇"押された経験って

みなさん、ありますか？？



…というか

更にピンチになりました。


２日目にしてクビ？





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