君と僕。 〜僕らとあの子〜

２ご　＊遠い存在、近い存在＊ ページ31

ピッ！っていう笛の音で祐希の応援が始まった。

なんだろう？

春たちは

春「わぁ、かっこいいですね！」

要「やればできんじゃねえか。」

なんて感心していた。

確かにそう。

かっこいいよ。

でも
グランドで一生懸命汗を流しながら応援をする祐希は祐希じゃないみたい。

悠太もボーとしてるし、ワタシだってボーっとしてるんだと思う。

なんだろう？

祐希が遠く感じるからかなぁ？

あんな祐希見たことない。

−−−−−

目の前で頑張ってる祐希。

小学生の頃なんかオレのクラスの応援歌覚えちゃったのに、今は自分の応援に精一杯とりくんでる。

なんだろう？

違う人みたい。

本当にあそこにいるのは祐希？

今だけ遠いなってちょっと思う。
大きくなったなぁなんて思っちゃった。
自立はいいことなのに、なんかさみしい。

疎外感？

ちがうな。

なんだろう？

横でAもボーとしている。

何を思ってるんだろうね？

−−−−−

あっ、悠太と目があった。
うれしいんだか、悲しいんだか、よくわからない顔をしてる。

きっとワタシもそうなんだろう。

祐希の方を1度向いた後また目を合わせる。

あ『祐希、かっこいいね。』

悠太「うん。かっこいいよ・・・・かっこいいよ、祐希。」

きっと戻ってきたらいつもの祐希になってるよね。

「疲れたぁ」って帰ってくるんだろうな。

遠いなんて感じないはず。

ワタシのハトコの甘えん坊な祐希に戻ってるよね？

成長するのはいいことだけど、こうも急だとさみしいな。

☆★☆★☆

A→悠太→Aの順番です。見難かったかな？

〜sideって書くのあまり好きじゃないんですね。なぜか。

気にしないでくれると助かります。

次はフォークダンスで体育大会編が終わる予定です。(あくまで予定)

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