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「うぅ……」
台所で1人項垂れている。
あぁ、本当に私はあれで良かったのだろうか。
本当に。
銀さんから、万事屋から離れて、私は、独り立ちするって、決めたんだ。
でも
今になってこれが本当に良かったのか、考え直してみる。
銀さん、が、私のことを、その、好いている、というのならば、別に出ていかなくても良いのでは。
いやいや、出ていくって言うのは自分でもう決めたことだし…
というか！何気に両想いだし！！
…むり、頭パンクする。ほんとに、ヤバいよ。
情報量が多すぎる！！
もう語彙力の欠片もなくなりそうなくらい頭がこんがらがっている。
「…で？どうすんでィ、おめェはよォ」
私はその声に驚いた。
人がいるとは思わなかったから。
「え、あ、総悟くん、その、え？なんでいるの？」
さっきあの部屋から出ていったと思ったのにここで再会するとは。
「俺様が旦那のこと呼んでやったのに、まだくっついてねェんですかィ」
………ん？
呼んで " やった "？
え、もし、かして……
「あの、つかぬ事をお伺いしますが」
私は冷や汗を垂らしながら総悟くんに問う。
「なんでィ」
「…もしかして、今この状況に陥っているのって、総悟くんの策略、とか？」
そう恐る恐る聞いてみると総悟くんの顔がニヤァと嫌な笑いをする。
「当たり前でさァ、こっちだって見てるのうんざりしてんでィ」
ひ、ひどい。
なんかそう言われるとこっちも悪いかなって思うけど！！
でもさ？そんな言い方ないじゃん！！
…なんて、ね。
今まで総悟くんにはお世話になってるから何も言えないけども。
私は息を飲む。
「っ、総悟くん。こんな機会を与えてくれてありがとう！…私、幸せになって、いいのかな」
私が最後に総悟くんに聞く。
総悟くんは少し驚いた顔をしたけど、すぐに顔を戻し、少し微笑みながら…
「この世に幸せになっちゃいけねェやつァいないと思いやすけど？」
そう、言ってくれた。
その言葉に後押しされ、私はまた台所を出る。
ありがとう
その言葉を口にして。
「…ハハッ、旦那に泣かせられたら全力で奪ってやりまさァ」
そんなことを言っていたとは露知らず。
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なつき - 一話目から一気に読みました！もう、すごく面白かったです！楽しい小説ありがとうございました！応援してます！ (2019年12月27日 13時) (
レス) id: 0d6f6a630f (このIDを非表示/違反報告)
神葉 - お月見編、、、、とっても良いお話ですね！！楽しかったです！特にリクエストはありません。作者の方に苦労させてはいけませんからね。偉そうにすいません！！ (2019年10月19日 19時) (レス) id: 9b2847d2a0 (このIDを非表示/違反報告)
lazuli(プロフ) - 書いて下さってありがとうございます！すごく良かったです！！ (2019年9月9日 7時) (レス) id: dd2f92049f (このIDを非表示/違反報告)
lazuli(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！リクエストです！銀さんと二人でのんびりお月見…とかお願いできますか？ (2019年9月8日 16時) (レス) id: dd2f92049f (このIDを非表示/違反報告)
XoxoBl00d(プロフ) - 今全て拝読致しました〜！！恋歌さんが描かれる銀時最高にいいです(( これ終わると私の生き甲斐が…← 大好きです！/// これからも勝手に応援しております！ (2019年9月8日 8時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋歌 | 作成日時：2019年8月16日 1時
