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本当の目的地。
ここ、墓場。
私はおけに水を入れ、すくいを持ち、歩き出す。
そして目的の場所の前にきて、まずは水でお墓を洗い流す。
次に買ってきたお花を飾る。
その瞬間
「お…かぁ…さ、っん!」
今まで抑えてきたものが一気に溢れ出す。
ボロボロと大粒の涙がコンクリートの上に落ちていく。
ーA、ごめんねー
ーAは優しい子になるんだよー
そんな母の声が思い出される。
「お母さっ…ん…!!わ、たし、やさしい…こにっなれてるかな……?」
私、ちゃんとお母さんの言う通りになれてるかな…?
優しくしたら優しくされるって教えてくれたけど…!!
あの人はいつも私に冷たいのはなんでなの…??
ねぇ、お母さん、どうしてだと思う?
単に私のことが嫌いなだけなのかな。
それだったら、私はあそこにいちゃいけないんだよね…
でもね、お母さん。
私、私ね?
あともう少しの辛抱なんだ。
だから
だからね
心配しなくていいよ、お母さん。
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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時