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「…………よし！」
少し長くなってしまった手紙を机の上に置き、紙とペンをカバンの中に戻し、玄関へ向かう。
玄関で靴を履いたあと、中の方に向かって、お辞儀をする。
「今まで、お世話になりました。」
そう言って、もう開けることはないだろう扉を開ける。
もうお昼だ。昨晩と違って人が多い。
私はゆっくりと廊下を進み、階段を降りていく。
一応、お登勢さんにも挨拶しとこうかな。
そう思い、下の階の店の扉を開ける。
「悪いね、まだ営業前だ…って、Aかい。どうしたんだい？こんな昼間っからそんなでかい荷物持って。」
私はすうっと息をすい、言葉を放つ。
「この度、万事屋を辞めることになりました。一応お登勢さんにも挨拶しとこうと思って。」
そう言うと、お登勢さんは、随分いきなりだね、と言う。
「えへへ、前々から決めていたことなので。…あと、これ。」
足しにはならないと思いますが、と言い、渡せる分の家賃を渡した。
「…こんな金、受け取れないよ」
そう言って突き返してくる。
「受け取ってもらわないと困ります。今までの感謝の気持ちも込めて、ですので」
と言うと、ふぅっと、タバコを吹くお登勢さん。
「んじゃ、これは預かっておく。銀時に渡しておくよ」
「…それでもいいです。受け取ってもらえさえいれば」
そう言うと、お登勢さんは、私の手から封筒を取る。
「他のみんなも、ありがとうございました」
そう言うと、悲しそうな顔になりながら、どこへでも行っちまえ、と言ってくる。
全く、ツンデレなんだから。
そんな様子にふふっと笑いがこぼれる。
そして、再び扉の前にたち…
「お世話になりました！」
そう、笑顔で告げ、スナックお登勢を後にした。
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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです！更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (
レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです！頑張ってください！！ (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……！！！ (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋歌 | 作成日時：2019年7月19日 18時
