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私がまだ理解が出来てないまま歩いていると、目的のお肉屋さんに着いたようだ。


「おじちゃん、これとこれを1kgずつお願いします」


店に到着後直ぐに注文する。


早く、この買い出しを終わらせたいから。


すごく…気まづい…


「おお、Aちゃんじゃねぇか。今日は銀さんも一緒なんだな」


同じことを八百屋のおばちゃんにも言われたな。


少しの沈黙の後、銀さんが小さく おう と漏らす。


「んじゃ、今日もおまけしとくわな!あい、これね」


「ありがとうございます。あ、これお金です」


と言ってお金を渡し、お肉が入った袋を受け取る。


「…貸せよ、持ってやるから」


そう言って伸びてきた手。


ありがとうございます と呟き、その手に袋を乗せる。


「じゃーなジジィ。…んで、次はどこだよ」


銀さんはおじちゃんに挨拶をし、数歩前を歩き、振り向く。


私も遅れないように、おじちゃんに会釈をし、銀さんの元による。


「えっと、とりあえず買いたいものは買えたので、終わりです。」


「そうか、んじゃ…」


帰るか とその言葉だけを待っていた。


だけど、次に来るものは予想外の言葉だった。


「休憩がてら、甘味処でも行くか」


と言われ、思わず え と漏らしてしまう。


嫌いな奴と一緒にいるのに、なんで早く帰りたがらないのだろう。


「…なんだよ、嫌ってんならこのまま帰るけど」


不機嫌そうな顔でこっちを見てくる。


銀さんが優しいのは今日だけなんだ。よし、この際ならとことん甘えさせてもらおう。


そう考えた私は、頭を横にぶんぶん振り、銀さんに向けて言葉を放つ。


「行きたいです!!私の奢りでいいので!!」


声が大きかったせいか、少し引かれているような気がする。いや、絶対引かれてるなこれは。


銀さんは目を少し丸くしていたが、すぐにそっぽを向いてしまった。


「…んじゃ、おすすめの甘味処でも行くかァ」


と言い、歩き始めた。


それについて行くように斜め後ろを歩く。


すると、私には合わせてくれているのか、銀さんが隣を歩く。


やはり、今日はどこかおかしい。どうしたんだろう。


耳もほんのりだか、赤くなっている。


照れる要素、どこかにあったかな。


私は嬉しさと訳が分からなさが入り交じった感情でおかしくなりそうだが、なんとか顔にだけは出さずにいた。


今日は、なんだか、とってもいい日だな。








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あい(プロフ) - 夢主を探している、ぎんさんのside見てみたいです!更新楽しみにしてます (2019年7月24日 23時) (レス) id: 6a8167697e (このIDを非表示/違反報告)
美闇 - 面白いです!頑張ってください!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 9b2e6e7bfa (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - これからの展開が楽しみです……!!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 8fe6acde2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋歌 | 作成日時:2019年7月19日 18時

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