28.予感 ページ4
岩本side
翔『あー!!…やっと終わった…』
『翔太、協力してくれてありがとう』
翔『別に。…これでふっかももうちょい仕事に身入れてくれたらいいんだけどな』
『笑…そうだね』
ふっかとAちゃんが自覚し、俺達は個室を後にした
2人が思っていた以上に鈍感で驚いたけど、結果オーライ
こんなにしても気付かなかったらどうしようかと思ったけど
『とりあえず…一件落着?』
翔『だな。……っていうか思ったんだけどさ』
『どうしたの?』
翔『……全部自分が責任負おうとか考えんなよ』
『……………』
さっきの話のことだろう
『翔太には俺からの指示で動いてもらっただけ。だから、翔太は責めないで』
そう言ったから、あの時気になったのかもしれない
…本当に翔太にはなんの非もないから
翔『…とにかく、全部お前のせいじゃないから』
俺が無言になったのを気にしてか、背中を思い切り叩かれた
…痛くなかったけど
『うぉっ…びっくりした…』
翔『お前が全部溜め込んで潰れたら、俺たちダメになっちゃうよ笑』
『………』
翔『……腹減った!飯行こ』
この話は終わり!…しんみりするの好きじゃねーわと少しだけ愚痴をこぼして大きく伸びをした翔太の背中は
どこか大きく見えて少しだけ頼もしかった
いつもの翔太らしくないその行動に少しだけ笑みが溢れた
『そうだね。…今日は俺が奢るわ』
翔『まじ!?やったね』
何がいいかなー…回らない寿司とか行く?なんて冗談を言われ、
それは流石に無理笑と笑いながら返す
いつもの翔太にしては明るくて、なんだか励まされているような気がした
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作者名:夕雪 | 作成日時:2023年9月6日 22時