キミとピアス３ (ページ14)

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辰『…Aが小さい頃に俺がピアス開けたのは覚えてる？』

「うん…」

辰『その時にA、俺とお揃いのピアス付けたいって言ったんだよ』

「………え、」

正直Aはそのことを覚えていない

だが、辰哉はずっと忘れずに覚えていてくれ、それを今叶えようとしてくれている

その事実にAは嬉しさのあまり泣き始めてしまった

辰『ちなみに！…今俺が付けてるのと同じやつ』

「…たつくん、ｸﾞｽｯ…ずるい…」

辰『なんでよわら …A、こっち向いて』

辰哉はAの涙を丁寧に拭い、もう一度、Aの前にピアスの入った箱を差し出す

辰『…俺と、結婚してくれますか？』

「ｸﾞｽｯ…私で、いいの？」

辰『Aじゃなきゃやだ。…Aは？』

「…わ、たしも…辰哉じゃないとやだ」

辰『っ……それはずるいってわら』

こうして辰哉とAは婚約し、Aが大学を卒業して数年後

Aの家族と真夏、そして辰哉のメンバーを招いた小さな式を挙げた

もちろん、式は辰哉のメンバーカラーである紫色のドレスで

2人の耳にはお揃いのピアス、薬指には指輪が光っていた

辰『A』

「ん？なぁに？」

辰『……やっぱなんもない！』

「辰哉……」

辰『ごめん…まじでやっぱ恥ずくt』

「愛してる」

辰『……え？……え、え！？ちょ、もう一回！！』

「やだー笑」

それから2人は仲睦まじく、いつまでも幸せに暮らしましたとさ

fin✨