キミとピアス３ (ページ2)

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照『ふっかと凪良さんが付き合うために、

全部やった』

…………………ん？

直ぐにその言葉を理解することが出来ず、聞き返す

『………えっ？』

「…すいません…もう1回、言ってもらえますか？」

頭が真っ白になった俺は手を口に当て、照を見つめることしか出来なかった俺の代わりにAちゃんが聞いてくれた

照『…もう1回だけだからね？もう言わないよ。……俺が翔太に指示出したことも、全部、ふっかと凪良さんが付き合うためにやった』

『……俺と、Aちゃんを？』

「…付き合わせるため……？」

翔『……………理解できた？』

少し苛立っている翔太は背もたれに寄りかかって気だるそうに俺たちを見る

『……えっと…、え？ん？』

頭が大混乱の俺は目を泳がせて理解を深めようとする

…翔太が〇〇ちゃんに興味を示したのは、俺を焦らすため？

でもなんのために？けど、さっき照が収録が嘘って言ってた…

多分それはAちゃんを引き留めてここに連れてくるため…

それを翔太は手助けをした…

え、ちょっと待って、根本が分からない

『……なんで俺とAちゃんが付き合う前提なの？』

そう言うと、2人は目を大きく見開いて驚いた

照『はぁ！？なんでここまで来て分かんないの！？』

翔『まっじでさ…この鈍感野郎！！こっちは今までの見てお前らくっ付いてないのが不思議でしょうがねーんだよ！！』

『…は？え？…くっ付いてないのが不思議？』

…俺はAちゃんのことはもちろん好きだけど、彼女もそうだとは…

『あっ！！！』

「えっ！？！？」

待って、嘘でしょ！？

そこでようやく理解する

…俺達、まさか…両片思いだったってこと！？

彼女と目が合い、お互いに顔が赤くなるのを感じる

…照達は俺達が両思いだってことを知ってて気付かせるために全部やってくれてたんだ