キミとピアス３ (ページ1)

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２７．実はページ1

深澤side

照『主犯は俺だから』

『…………は？』

意味が分からず、色々な思いが頭の中を駆け巡った

…照は何がしたい訳？

Aちゃん使って遊んだの？

俺に頑張れとか言っときながら…何考えてんの？

下手したら彼女のトラウマになるかもしれなかったのに

こんなことして楽しい？

言いたいことは沢山あるのに、頭の整理が追いつかず、

何から言うべきなのか分からなくて何も言えなかった

照『翔太には俺からの指示で動いてもらっただけ。だから、翔太は責めないで』

『………………』

…こう言われてしまえば責めるのは違う気がしてきて、照の話を聞くことにした

照も翔太も、話をしようと言うのなら何か理由があるんじゃないかと思ったからだ

『……いつから？』

照『ん？』

『…いつから、翔太に？』

照『2週間前』

『え、じゃあ翔太がAちゃんのこと聞いてきたのって…』

翔『そう。…照の作戦のため』

その一言に違和感を覚える

…なに、どういうこと？

『…照の、作戦？』

照『………単刀直入に言う』

『え、なに？』

俺とAちゃんの顔を交互に見つめる照

…なに？離れろとかそういうこと？

翔太とAちゃんくっつけるためとか？

悪い方ばかりに考え、思わず隣に座るAちゃんの手を握る

彼女も不安そうに俺を見ているのが見なくても分かった

照からつぎに発せられる言葉が何なのか、怖さと緊張で自分の心臓の音が周りに聞こえていそうなほど大きく脈打っていた

静かなこの間も、照が息を吸う瞬間も、時間がゆっくり進んでいるように感じた