選ばれた少女 No.2

例の野郎。 ページ14

俺は建物の上を念入りに見始めた。


「……あ。みぃ〜っけ。」

そい呟いた瞬間、そいつは一瞬にして消えた。

「…逃げた…」

ト「…いったい誰がこんなことを…」

「俺が聞きたい。なんで関係ない俺が巻き込まれてるんだ。」

蛇「…おい。お前…」

「…ん？俺？」

蛇「そうだ。お前は今、妖魔界で指名手配になっている。」

「えぇ⁈なんで⁈」

俺は1、2歩下がって聞いた。

蛇「聞けば、お前が黒い妖気を使って妖怪達を洗脳させていたそうだな。」

うっそぉ。

そこまで情報が入っているとは…

「…俺はそんなことした覚えはないな〜」

蛇「ごまかせるとでも思っているのか？ある証言者の証言と一致しているのだぞ？」

「ほぉ〜。ちなみに、それは誰の情報だ？」

蛇「…エンマだ。」

エンマ…？

《エンマはこの蛇王カイラの前の前の大王だ。》

そ、空…珍しく役立つようなこと言うねぇ…

「……元、大王…か。俺を今からどうするつもり？目の前にいるけど、、」

蛇「もちろん捕らえて、話を聞く。」

「…出来んのか？」

蛇「ふん。そちらこそ逃げられないと思った方がいいな。」

なるほど…その満ち溢れた自信。もうすでに周りには見張りがいるってか。

蛇「周りの状況がわかったようだな。」

「あぁ。俺はお前に勝てる気がしない。ただ、いま捕まるわけにもいかないんだよね…」

蛇「ふん。そんなことで気が変わるとでも思ったか。」

「いいこと教えてあげるよ。俺人間だよ？」

樹恩以外の一同「⁈」

ト「じゅ、樹恩さんが…」

ナ「人間⁈」

アキ「じゃあなんでそんな妖術が使えるんだ…」

「わかんないか？妖怪の力を借りてるのさ。現大王はわかるだろ？俺から漏れてる妖気。」

蛇「…あぁ。とてつもなく真っ黒だな。」

「お前の過去と同じだな。」

蛇「⁈…黙れ…」

「悪い悪い。俺そろそろ失礼するな！」

ケラケラ笑った後俺は煙になって消えた。

アキ「カイラ様…？」

蛇「…いったいどこまで…」

蛇王カイラはそこに呆然と立ち尽くすしかなかったみたいだった。

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更新できなくてすみません…

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