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部屋に入って早々、部屋を出た。
なぜ部屋の中に入ったのだろうか。
(まぁそのおかげで、大体の部屋の形も分かったし、よしとするか。)
窓の付いた長ーい廊下を2人、一列になって歩きながらAは考える。
(今日から…いや、今からするべきことは、ここを探ること、か。
儒組は、私が抜けた今、かなり混乱していることだろう。)
____________
その頃の儒組。
「……A先輩…」
拐われて翌日、儒亜は組員全員(儒亜とAを抜いた)総勢1198人を集め、昨夜Aがな組に連れ去られたことだけを説明した。
中には喜ぶ者もいた。悲しむ者もいれば、な組への怒りを増幅させる者もいた。
喜ぶ者は、幹部の席を奪ってやろうと決意する者が殆どだった。(まぁ勿論、ただ嫌いだった者もいるが。)
「…というわけで、今後、な組との対戦が考えられた場合、以前以上の全力で立ち向かうように。
Aを取り戻すには、奴らを殺す寸前まで持って行かなければ、降参は望めない。
死なない程度で殺す勢いで。いい？」
儒亜は自分でも恐ろしい程に落ち着いていた。
淡々と指示を出していく。
「…すみません、ひとつ、質問が…。」
そんな中、控えめな女の子が手を上げた。
この子は幹部の一つ下、中幹部の子。射撃がとてつもない。Aも顔負けで、むしろ教えてもらっていたような、凄い子だ。
「どうぞ」
「ありがとうございます。
A先輩は拐われたが、他の者たちも警戒は必要ない、とおっしゃりましたよね。それは何故ですか？
何故、私達が拐われる可能性が無いと言い切れるのでしょう？」
「それは、な組が宣言したからよ。」
「ですが、それが嘘だということも考えられます。」
女の子は、まるで自分の尊敬していたAが仲間外れにされているような気がして悔しくて、負けじと言い返す。
「確かに考えられるけど、これだけのものを差し出されたら、そうとも考えにくいわ。」
すると儒亜は、あの日渡された二つのアタッシュケースの蓋を開け、皆に中を見せる。
1つには札束。1つには薬品が入った試験管。
儒亜がそれを丁寧に取り出し、揺らして見せる。
すると、なんと驚いたことに、その半透明な液体が数秒白く光った。
儒亜はそれをアタッシュケースに戻した。
この試験管を見た組員達は息を呑んだ。
そう、何故ならこの薬品は、今まさに我々儒組が研究している、モノの完成形そっくりだったからだ。
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aruya100(プロフ) - なりちゃさん» ご覧いただきありがとうございます！マフィア系大好きすぎてちょっと力入っちゃってます。自分でも読み返してて日本語かこれは、、ってなったりもしてますw一回で理解してもらえる文章を書きますね^^;応援ありがとうございます！頑張って更新しますー！！ (2021年8月11日 20時) (
レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
なりちゃ - まだ途中までしか読んでいないですが、感想を一言で言うと、『めっちゃ難しいけど、クソ面白い！！！』です！ けど、何回か読んでいくうちに内容が分かってくるので、最高です！ 作者さんのペースでいいので、無理をせずに投稿、頑張って下さい！！！ (2021年8月10日 20時) (レス) id: de67f5a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aruya100 | 作成日時：2020年8月16日 17時
