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伍拾肆の談 ページ6

というわけで、まずは、前修行をしていた神社の方向かっていた。





ん?



そういえば、なんかおかしくね?


私が修行をしていたのは、襲撃が終わったあと…



あぁ、なるほど、またこいつ(白西)が直したのか。


「…ねぇ、君、あのお社の主人なんじゃないの?」

「今は、部下に任せていますので大丈夫です!」


「へぇ、部下がいるんだ…」

初耳だった。

果たして、それは部下に任せていいのか?

白西が九尾ならその部下は普通の狐なのか?


というか、そもそも九尾って中国の神話なんだけど。


それをいうと、白虎だってそう。



縁壱さんなんで知ってんの?



きっとエスパーなんだな、納得したことにしよう。





…きっと何かこの世界で少なくとも変化が起きている。

臨機応変に対応しないと。




色々な思考が駆け巡る中、ついに白西の神社の鳥居の前にやってきた。相変わらず真っ白である。



「…あれ?あぁぁあぁああ!!白西様ー?!」

「なにいって…うわああぁぁあ!!本当だ!白西様だ!!」

「白西様がお戻りになられたぞ!」


わぁわぁと真っ白な狐が喋っては飛び跳ねている。

いや、そんな上品ではない。ぎゃあぎゃあ、の方があっているのかもしれない。



どうでもいいが予想通り、形は普通の狐だった。

白西は…なんか疲れてるわ、あんたも元気だけど部下も元気なんだね。そりゃ大変。

すると、いっぴきの狐さん…いや、狐様とお呼びするべきか?

まぁとにかく、白西のもとに近づいてきた。


私は後ろに下がって、見守っておこう。


「白西様、お戻りになられて本当に光栄な限りですわぁ、さぁ、皆のもとへ帰りましょう?皆、心配していましたのよぉ?」

「いや、俺は…」


とこちらを見上げる。


「いやいや、私を見られても困るんですが?」

思わずいつもだったら心の中で言っているはずの言葉が出てしまった。


「なぁ、白西、君…もしかして抜け駆けしてきた?」


ビクッと肩(か、わからないがその辺の場所)を揺らす。


「なっ!白西様を呼び捨てにするとは…!?」

「貴様、無礼極まれないぞ!!」

「そのような言葉しか発せなぬ者なのだ…哀れもうぞ。」


なんか、悲鳴嶼さんみたいな人がいますが、とにかく、白西を連れて行った雌っぽい狐様以外の子達にいっせいに威嚇される。


「…ごめんなさい。あの、白西様はここを無断で出てお行かれたのですか?」


「貴様の様な鬼に話すことなどない!!」


あぁ、ダメだなこりゃ。

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aruya100(プロフ) - サヤさん» ご覧頂きありがとうございます!!出来るだけ早く更新できるよう励みます…!!!応援感謝です! (2020年12月6日 0時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年12月5日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 毬莉さん» ご覧頂きありがとうございます。続分かりました!30分以内に更新いたします!!応援感謝です! (2020年11月1日 10時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - すごく面白かったです!是非続きが見たいので更新頑張ってください! (2020年11月1日 9時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - 颯さん» ご覧いただきありがとうございます。誤字確認いたしました。修正します。お教えいただきありがとうございますm(*_ _)m (2020年5月26日 11時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aruya100 | 作成日時:2020年5月21日 18時

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