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家に泊まらせてもらってから2日経った
少女の名前はA、というらしい
るぅと「ねぇA」
『ん?』
るぅと「あの時Aは森で探し物をする為にいるって言っていたけど何を探していたの?」
『えっとね、これ!』
Aが差し出したのは小さなリング?みたいなものだった。
『これはお母さんが誕生日にくれた大切なものなの!森で遊んでいたら落としちゃったから探しにいってたんだ!』
そう言うことなのか…
でも、彼女の手首にある傷は。
『これはね、行く時に木の枝に引っかかって出来ちゃった傷なの』
るぅと「ええ?大丈夫?」
『うん!これくらいへっちゃら!』
僕はこの2日間で彼女にすっかり惚れていたかもしれない。
彼女と過ごした2日間は退屈なく過ごせた。
ずっと一緒にいたい…と思った時
「蒼太くん!屋敷の方が迎えに来たよ!」
それを聞いた途端、一気に地獄に突き落とされた気分になった。
僕の屋敷から何人かの使用人がやってきて、僕は馬車に乗せられた。
その時、ぼーっとしていてあまり村にいた記憶はなかったが…
『蒼太くんまたね!』
Aの笑顔と、声を忘れることはなかった。
きっと、また会えるよね…
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
屋敷に帰った途端、お母様が鬼の血相をして僕のことを見下す。
「なんてみっともない!苺谷の吸血鬼が人間の村で寝泊まりするなんて!」
その日の夜はいっぱい叱られ殴られた。
僕の体はボロボロになり、Aと出会った時のことと村で過ごした思い出は全て消え去った
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もも。@です! - え分かります (2021年12月27日 16時) (レス) @page45 id: 5327744293 (このIDを非表示/違反報告)
千景 - みくりさん» それな(タメですいません) (2021年10月8日 17時) (レス) id: 6a7f4ce163 (このIDを非表示/違反報告)
みくり - あぁ やべぇ この作品、やべぇまじでやべぇ だいすきでぇすぅぅぅ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 6f32075364 (このIDを非表示/違反報告)
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