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空を見つめて話すころちゃんは、とても悲しそうな顔をしていた。
ころん「ねぇ…蒼太くん。君はなんで当主になりたいと思ったの?」
るぅと「…僕は」
るぅと「…お母様の為…」
ころん「あの綺麗なお母さんの為?」
るぅと「…お母様は僕が当主になるって決まっていた時はとても優しかった…。でも、僕が当主じゃなくなったって聞いた時から怒って、僕に当たって勉強させたり、挙句の果てにはお前なんか産まなければよかったって…」
ころん「…それは」
るぅと「僕はお母様の為に当主になりたかった…」
そうすれば僕は世界一の自慢の息子であり、お母様もお父様も喜んで3人で暮らす予定だったのに。
ころん「それってさ…」
”利用されてるんじゃない?”
るぅと「…え?」
ころん「当主になれなかったからお前なんか産まなければよかったって…それって当主の為に蒼太くんを産んだってことでしょ?」
るぅと「…それは」
図星で何も返せなかった。
確かに、今までお母様が僕にしたことを考えてみればお母様は僕を当主の座につかせる為に僕を産んだのかもしれない。
今まで薄々気づいていたが、僕は受け入れたくなかったからそれから逃げていた。
ころん「ねぇ、蒼太くん。もう一度考え直してみて?君のお母さんが君にした事、君を利用したこと」
それって本当に幸せ?
るぅと「幸せ…じゃない」
ポタッ
ころん「そっか…なら、僕を頼って?」
僕らお兄ちゃんだから
頬に流れる涙をころちゃんは指で優しく拭った。
ころん「蒼太くん…今から僕の言うことをちゃんと聞いて、君の判断でどうするか決めるんだ」
君は、お母さんを殺したい?
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もも。@です! - え分かります (2021年12月27日 16時) (レス) @page45 id: 5327744293 (このIDを非表示/違反報告)
千景 - みくりさん» それな(タメですいません) (2021年10月8日 17時) (レス) id: 6a7f4ce163 (このIDを非表示/違反報告)
みくり - あぁ やべぇ この作品、やべぇまじでやべぇ だいすきでぇすぅぅぅ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 6f32075364 (このIDを非表示/違反報告)
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