俺があいつを嫌いになった理由 ４ ページ8
「もう.... なんなのさぁ〜 岩ちゃん....」
夏目に理由を聞いた俺は、直に及川の所にいって殴りにいったら思いのほか、
いつもより良いのが入ったのか、及川の目は少し潤んでいた。
痛がる及川を正座させ、俺は静かに叱りはじめる。
「お前、夏目にしつこくマネージャー頼んだのか？」
「うん...」
「てめーは、自分のために.... 人様に迷惑かけるなって、いつも言ってるだろーが！！」
「ごめんって！もう、叩かないで！！俺の頭が馬鹿になるからー！」
こう言う時にかぎって、こうゆう事言うバカ川だ。
それで、俺が殴らないとでも思っているのか？
.
.
それでも、俺は殴る！！
.
殴ろうとした瞬間だった「岩ちゃん！これは、俺だけのためじゃないんだって！！」っと言ってきた、それでも無視して叩こうとしたら、次の言葉で俺は叩く手を止めた。
「国見ちゃんの為でもあるの！！だから、叩かないでーー！！」
この言葉に俺は、及川を叩けなかった。
なぜなら、国見が悩んでいる事を及川は知っているからだ。
「はぁ？国見の為って.... 夏目と国見に何の関係あるんだよ？」
すると、及川はふふっ！っと笑って、こう言った。
「国見ちゃんはね〜 俺と同じ悩みを抱えてるんだよ？」
「国見も可哀相だな。お前と同じ悩みを抱えてるとは....」
「ちょっと、岩ちゃん！それ、酷くない！？」
ぶつくさ文句を言う及川に俺は、もう一度聞く。
「で、その悩みってなんなんだよ？」
「ふふ！それはね、国見ちゃんも....」
「すみませんーー！！」
その時だ、ドアの方から叫びながら入ってくる、皆が心配していた国見が戻ってきた。
「保健室で寝てました.....」
ああ、気分わりーって言ってたからな....
国見が、体育館を出てもう１時間は経っていたとも思うと、相当体調がよくなかったんだな。
「国見ーー！！大丈夫かーー！！」
「金田一、うるさい」
「おお！心配したぞ！もう、大丈夫か？」
国見に声をかけると「はい。寝たらすっきりして、もう大丈夫です！」っと、言って、
それを聞いた松川達も「そうか。よかった！」っと安心していた。
帰ってきた国見は、体育館を出ていた時よりも明るくなったような感じだった。
そう、迷いを断ち切っている様な感じがした。
これを見た俺は、及川が言っていた事は別の事じゃねーかっと思ったが、
及川が夏目を連れて声をかけた時に、国見の行動に皆びっくりする。
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作者名：アルテミス | 作成日時：2016年8月24日 4時
