皆が夏目に想う事 金田一の場合 ページ24
「矢巾、いい話だった...」
「ああ、Aの良い所が詰められた話だったぞ！」
「本当ですか！？ありがとうございます」
松川と花巻に褒められて嬉しそうにする矢巾。
それを聞いた、及川達もそれに頷く。
「で、俺はその犬に運命の出会いを感じ飼う事にしました」
そして、携帯をだしその犬の写真を見せてくれた。
この茶色のはっきりした顔だちは柴犬だった。
「先輩は、俺に運命の出会いを教えてくれました。
で、次の日学校で会って、犬の話で盛り上がり、
仲良くなったって話です！」
「そうか.... 矢巾、ありがとな。花巻達よりかは良い話だったぞ」
もう、そう言うしかなかった。
てか、俺の為じゃなくお前らの為の話になってないか？
夏目を尊敬する会にタイトルかえた方がいいんじゃね？っと思った。
まあ、面倒くさいから言わねーけど。
「よし、じゃあ次は...金田一ね！」
「あ、はい！わかりました」
そして、次の番...金田一になった。
「岩泉さん、俺の話は先輩達より良い話じゃないです。
普通にA先輩は、優しくっていい先輩なんです」
「おう、わかった。話してみろ」
そして、金田一は普通に語る。
「先輩がマネージャーになって少し前の事なんですけど....」
俺は頭は良い方ではなく、テスト勉強で悩んでいた時に、
それに気づいた先輩が相談にのってくれたんです。
「俺、数学が苦手で....」
『そうなんだ... 何が苦手なの？』
「方程式がごちゃまぜになって、どれをどこで使うかで...」
『そうか.... じゃあ、今から私が教えてあげるよ！』
「え、本当ですか！」
その時は月曜日で、部活もなかったんで一緒にカフェに行って
俺がわかるまで、教えてくれました。
「あの時は、凄く楽しいかったです。それに、教え方もうまくて...
数学は初めて８０点だいをとる事ができたんっス！」
「まあ、Aは学年でトップの成績だからね〜」
及川の一言に、３年全員が頷く。
てか.....
「夏目って、そんなに頭いいのか？」
俺の一言に、及川達の目が点になり、こう言われた。
「ちょっと、岩ちゃん。Aが頭が良いって有名だよ？！」
「一年からずーっと学年トップだぞ！？」
「え、マジか！？」
そうなのか...
あいつ、頭良いのか...
「まあ、岩ちゃんはバレーしか頭にないからね！
だから、女の子にモテないんだよ？」
及川の悲鳴が屋上に響いた事は言うまでもない。
続く
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作者名：アルテミス | 作成日時：2016年8月24日 4時
