俺があいつを嫌いになった理由 １０ ページ14
「やっぱし、揚げ出し豆腐は出汁が命だよね〜」
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「お、わかってるじゃねーか！出汁だよな、出汁！！」
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まだ、２人で楽しく揚げ出し豆腐で話している。
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でも、そんな時間も終わりをつげるのだ。
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「そう！それに大事なのは揚げ出し豆腐は.....」
「おう。揚げ出し豆腐はな......」
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「やっぱし、冷めたやつがいいよね！！」
「やっぱ、あつあつだよな！！」
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「え？」
「は？」
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「揚げ出し豆腐はあつあつだろ？」
「は？揚げ出し豆腐は冷めきったやつの方が美味しいに決まってるでしょ？」
「そんなんじゃあ、揚げた意味ないだろ！！」
「はい？ 揚げる意味ありますー 揚げる事により、衣が美味しい出汁を吸い込むですー
それを、あつあつで食べたら、出汁の味が熱さでわからなくって美味しくないですー
頭、馬鹿ですか？馬鹿なんですか？」
「あああ！！お前こそ、そのあつあつで食べれないのか！？ 馬鹿なんですか？馬鹿なんだろ？」
「ちょっと、女の子を馬鹿あつかいですか！？」
「は？お前は女とは見てねーから！今からな！！」
「へー 奇遇ね〜 私も岩泉を男と見てないから！今からね！！」
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「「お前は、今から揚げ出し豆腐好きの敵だーーー！！！」」
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こんな些細な事で、バカみたいにケンカして嫌いになるとは思っていなかった。
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作者名：アルテミス | 作成日時：2016年8月24日 4時
