お ページ27
｢そんなことがあったのか…モソ｣
｢タソガレドキは楽しかったかー？｣
｢小平太、そういうバヤイではないだろう｣
ハァと重いため息を潮江くんがついた。
今までに起こったことを一通り話すと、彼らは心底安心したように会話を始める。
もしここで、諸泉くんから御守りを貰った等の話をしたら…。
私は女中として雇われていた事以外、口にしないようにした。
｢ねぇ留三郎。Aちゃんの話を踏まえて考えると、これはやっぱり…｣
ふと、伊作くんが懐から文を取り出した。
表面には保健委員長さんへと書かれている。
｢あぁ、雑渡昆奈門からだろうな。｣
｢そういえば伊作。その手紙のお陰でAに会えたわけだが…詳しくはなんて書いてあったんだ？｣
立花くんが、彼の手紙を興味深そうに見つめた。
私も内容が気になり、同じように見つめてしまう。
すると伊作くんは、スルスルと文を広げた。
｢じゃあ、読むね。…Aちゃんを今夜裏裏山近くの草原へ連れていく。ちゃんと迎えに来てね。…終わり。｣
文の末尾には、雑渡さんの似顔絵が書かれていた。
それを見た潮江くんは、眉間に皺を寄せ始める。
｢なんなんだ、このお粗末な文章は…。伊作！どういうことだ！｣
｢えぇ？！僕！？そんな事言われても…｣
｢あんの曲者忍者…！次会ったらギンギンにやっつけてやる！｣
｢ん？なんか楽しそうだな！私も混ぜてくれ！｣
｢小平太。やめておけ。｣
｢長次、なぜだ？…そうか！！長次もまざりたいのだな？！｣
｢違う…モソ｣
｢おい文次郎！お前如きが勝てると思ってるのか〜？｣
ニヤニヤと楽しげに笑った食満くんを合図に、自室はギャーギャーと騒がしくなってしまった。
｢あーぁ…始まっちゃった。Aちゃん、ごめんね？｣
アハハと苦笑いを浮かべる伊作くんに謝られる。
大丈夫だと伝えると、いつの間にか私の隣に腰掛けていた中在家くんが、肩に寄りかかってきた。
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く〜ちゃん(プロフ) - つときょさん» ありがとうございます!面白いって感じて頂けるのすっごく嬉しいです!!遅くなるかもしれませんが、絶対更新します…！(滝夜叉丸くん良いですよね！短編とかでぜひ夢主と絡ませてみたいです笑) (2020年7月8日 11時) (
レス) id: 61072eb2ca (このIDを非表示/違反報告)
つときょ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。私はあまり転生系が好きではないのですがこの作品はとても面白くてついつい一気見しちゃいました！お体に気をつけてゆっくりでいいのでぜひこれからも更新してください！（できれば滝夜叉丸とかと絡ませてもらいたいです！） (2020年7月6日 22時) (レス) id: af8443efa9 (このIDを非表示/違反報告)
く〜ちゃん(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！温かいお言葉をかけて頂き、とても嬉しいです。今以上に楽しんで頂けますよう、更新頑張りますね…！ (2020年6月22日 3時) (レス) id: 581cf551f6 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！面白くてサクサク読んじゃいました…！！夢主ちゃんが喋らない感じでお話が進んでいくのも新しくて新鮮で良いですね(*´ `)更新楽しみにしています！ (2020年6月20日 12時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：く〜ちゃん | 作成日時：2020年4月27日 2時
