【黒バス】ヤンデレキセキが愛したのは、天然な女の子でした。2 (ページ33)

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第七十二話ページ33

黒「なぜ、ダメナンデスカ…？こんなにアイシテイルノニ…。」

あ「そういう問題じゃないんだよ、黒子君。」

緑「一体、どういうことなのだよ。」

あ「皆は好きだよ。でも、私には大事な人がいる。お母さんとお父さんだよ。」

いつも家にいない両親。一人の家はすごく寂しけど、帰ってきた時はすごく嬉しかった。

あ「お母さんが帰ってくると、いつも料理を作ってくれるの。魚は焦げていて、メニューの組み合わせは最悪だし、すごく美味しくないんだ。」

パスタとカツ丼を一緒に出してきて、しかもそれにクリームシチューまでつけるんだよ。

それも、美味しくないし。最悪だよね。

あ「お父さんが帰ってくると、一緒にゲームをしてくれるの。すごく弱くて、負けず嫌いだからなかなか大変なの。」

手加減すると、自分はお前をそんな子に育てた覚えはない！って怒るし…。

手加減しても弱いのは変わらないけど…。最悪だよね。

あ「…でもさ、そんな両親が私は好きだし、楽しくて嬉しくてしょうがない。」

二人が私に笑いかけてくれるのが嬉しくて…。

家に帰るのを、いつも楽しみにしていた。

あ「あと、桃井ちゃんも。可愛くて、山手線全部言えるのが憧れだった。」

すごく好きな友達。私に明るく接してくれたのが嬉しかった。

私はそんな彼女と友達になれてよかったと思っている。

紫「それが理由なの～？くだらない、ヒネリつぶ…。」

あ「くだらないくない！！」

私の声に、紫原君は体をビクリと震わせた。

あ「これでも立派な理由だよ。私はさ、きっと欲張りなのよ。皆だけじゃ満足できない。大事な人がたくさんいるから。」

こんな欲張りな私を許して。

皆の愛を受け止めれない私を許して。

赤「僕がそんなことを許すと思うか…？」

あ「うん。だって、赤司君優しいから。」

青「俺たちは優しくなんかねーよ。」

青峰君が、私の首を掴む。苦しくてしょうがない。けど…。

あ「止めてよ。私は、痛いとは思わないよ。」

私は青峰君の手を振りはらう。

青峰君も、他の皆もびっくりしている。

緑「…首にアザができているのだよ。それなのに、なぜ痛みを感じないのだ…？」

あ「…これは言いたくなかったんだけど…。」

私は服を脱ぐ。皆が赤面しているのはお構いなしに。

ブラだけの状態の体。私はその体の背中を見せた。

赤「なんだ…それは……！！？」