第五十七話 黒子side ページ18
あ「なんで後をつけてきたの…?もしかして、黒子君………送り犬!?」
黒「…はい?」
送り犬…ってなんですか?まず僕は犬なんですか!?
あ「送り犬っていうのはね、夜の山道を背後からついてくる犬で、転んだりしなければ自分を夜道から守ってくれるんだよ。」
黒「…もし転んでしまったらどうなるんですか?」
あ「食い殺されるんだって。でもね、その犬にお礼を言うと、満足して帰っていくらしいよ。だから、送ってくれてありがとう、黒子君!」
黒「は、はあ…。」
送り犬…ですか。僕に、ピッタリじゃないですか?
君を後ろから守って、君に触れる奴らに制裁を加える。その姿は、まさしく僕じゃありませんか?
あ「あっ、黒子君。図書室閉めるって。」
黒「そうですか。じゃあ、出ましょうか。」
彼女は、廊下に出た。僕の前を歩いている。
あぁ、Aさんが好きだ。抱きしめたい。その唇を奪いたい。
そして、できることなら閉じ込めて、一生僕だけのモノにしたい。
一瞬でもいい。スキがあれば、彼女を…!!
あ「うわっ!」
その時だった、彼女が滑って転んだ。
チャンス…ですよね?これで、Aさんは僕のモノに…!!
あ「黒子君、十円拾った!」
黒「十円…?」
もしかして、その十円のために彼女は転んだんですか?なら、スキは無しということですか…。
仕方ありません。またの機会にしましょう。
あ「そういえば黒子君!さっきの送り犬のことなんだけどね、転んだ時になにか言い訳をすれば襲ってこないんだって!!」
黒「へえ…。」
送り犬って、いろいろ奥が深いんですね…。
あ「じゃあ、行こうか。」
黒「そうですね。」
彼女が微笑んだ。
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文スト黒バス東リベ推し - ヤンデレ要素がだったの一部wwwwwwwwwwwww (2022年5月3日 17時) (レス) @page36 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
悠狸(プロフ) - テンション高尾さん» ありがとうございます!!こんな昔の作品を面白いと言ってくれて嬉しいです!! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 74c6543f9f (このIDを非表示/違反報告)
テンション高尾(プロフ) - 全部読みました!! とても面白かったですこれからも更新頑張ってください\(^∀^) (2015年7月27日 14時) (レス) id: 67e3d2b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
悠狸(プロフ) - *藍*(鏡音レン君応援団団長)さん» なぜかトイレですwwwコメントありがとうございます!! (2015年5月16日 20時) (レス) id: 74c6543f9f (このIDを非表示/違反報告)
*藍*(鏡音レン君応援団団長)(プロフ) - wwwwトイレwwwwwwww (2015年5月16日 11時) (レス) id: 3e94992cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東梓(あずまあずさ) | 作者ホームページ:http
作成日時:2015年3月28日 23時