回避44 ページ5
チョロ『わっ！』
どうしようかと思った時、チョロ松君からそんなメッセージが来た。
私は「どうしたの？」と返した。
チョロ『いや、誰もいないのに物音がしたから…。』
『家に誰もいないの？珍しいね。』
チョロ『う、うん。皆どこか行ってるよ。』
私は優しいから、ここで「皆どこ行ったの？」とは聞かない。
かわりに、こう言っておこう。
『誰もいないのに物音、か…怖いね。そうだ、怖いといえば話があるんだ。』
チョロ『どんな？』
『私の学校の隣のビルの、怖ーい話！知ってる？』
私がそうメッセージを送ると、いつもはすぐに返信を返してくれるチョロ松君が、結構間を開けて返信してきた。
よし、動揺してるな。チョロ松君は割と大人ぶっていても、ホラー映画とか見ると泣き叫ぶほど怖がっているから、それを利用しよう。
私は、あることないことをチョロ松君に言った。
『なんかね、昔そのビルに殺人鬼が立てこもったらしいよ。そこで、殺人鬼はそこにいる人を全員殺して自分も死んだんだって。』
チョロ『それで…？』
『その殺人鬼の霊が、今でもそのビルの中をさまよっているらしいよ。…現に、私の学校の生徒も面白半分でビルに入って、何人か行方不明になってるんだって。…怖いよね！』
チョロ『そうだね…。僕、用事を思いだしたからまた後で話そうね。』
チョロ松君はものすごいはやさで私に返信をした。
そのまま、私が何か話かけても既読はつかなかった。
「…信じたね。」
たぶん、今走って家に帰っているのだろう。
まあ、この話の2割は嘘だからね〜…8割は本当のことだけど。
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44話とか縁起悪いと思いました？正解です。
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Yuhs2828(プロフ) - 無事ハピエン！とても面白かったです！ (2022年8月30日 17時) (
レス) @page46 id: 6424bc92d2 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 最後感動して面白いかった草 (2020年1月30日 0時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 私もヤンデレクラッシャーになりたいなw (2018年6月17日 14時) (レス) id: e108e5b727 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーカップ - すごく面白いです！最高です！いままで読んだ小説の中でもこの作品が一番好きです！主人公いいな．．．(笑) (2017年8月22日 20時) (レス) id: 9835d29fdd (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーカップ - 何これ．．．。 (2017年8月22日 20時) (レス) id: 9835d29fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東梓(あずまあずさ) | 作者ホームページ：http
作成日時：2016年3月20日 0時
