回避52 ページ13
どうしよう？…ここで、あげると言ってしまったら閉じ込めルート確定だろう。かといって「い、いや…！！」みたいな感じで言えば、二人の気持ちを否定したことになり強制閉じ込めルートにご案内だ。
…となれば、二人の立ち位置を有効に使うしかない。
よく考えろ。相手は従兄。そして、従兄は六つ子。そしてそして、その六つ子の中の五男と六男…。よし、分かった！
「よいっしょー！」
私を掴んでいた手を振りはらうと、私は二人一緒にデコピンをした。
二人は「痛っ！」と言っておでこを抑えた。そして、私は二人にこう告げた。
「も〜、二人とも前に私がリストバンドあげたばっかでしょ？我慢しなさい！…我慢したら、また何かあげるから。ね？」
私はそう言って、二人の頭を撫でた。
これぞ必殺『いつもは二人より歳が下だけど頑張って年上にお姉ちゃん風に演じて、二人の中の"弟"というものを引き出してヤンデレ回避！』だ！！！…名前そのまんまかよ！！
二人は、しばらく顔を下に向けていた。…ダメだったかな？
そう思った時、二人が思い切り顔を上げた。
トド「…じゃあ、我慢する。」
十四「頑張って我慢するー！！…次は、もっといいものお願いシャッス！！」
トド松君は顔を膨らませながら、十四松君は飛び跳ねながらそう言った。…もちろん、目に光は宿っている。
ミッションクリア！！…もしもヤンデレ回避ゲームみたいなのあったら、3日でクリアできるかもね私！！
トド「じゃあ、今日貰ったもの大切に使うね？」
十四「僕もー！！」
私は苦笑いした。…一体、何に使うのだろうか？深くは追及しないが。
チラッと時計を見ると、もう家を出なければならない時間になっていた。
「わ、私もう出なきゃ！！行ってきまーす！！」
私は走って家を飛び出した。後ろから、トド松君と十四松君が「いってらっしゃーい。」と言っていたのが聞こえた。
まさか、1時間も経っているなんて…！！
その時、なんだか変な感覚に包まれた。…私、前もこんなことあったような？夢で見たのかな？
確か、あの時は十四松君が時計をいじってたんだっけ…？……正夢じゃないといいけど。
そして、私は学校についた後で気が付くのであった。…朝ご飯食べそびれたことに。
-----------------------------------
これ前に体験したくない？みたいな時よくありますよね。
デジャヴ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuhs2828(プロフ) - 無事ハピエン！とても面白かったです！ (2022年8月30日 17時) (
レス) @page46 id: 6424bc92d2 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 最後感動して面白いかった草 (2020年1月30日 0時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 私もヤンデレクラッシャーになりたいなw (2018年6月17日 14時) (レス) id: e108e5b727 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーカップ - すごく面白いです！最高です！いままで読んだ小説の中でもこの作品が一番好きです！主人公いいな．．．(笑) (2017年8月22日 20時) (レス) id: 9835d29fdd (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーカップ - 何これ．．．。 (2017年8月22日 20時) (レス) id: 9835d29fdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：東梓(あずまあずさ) | 作者ホームページ：http
作成日時：2016年3月20日 0時
