5人の朝 ページ12
〜貴方side〜
2人分の朝食が出来、2人に声を掛けた。
先にゆっくりと顔を上げたのは、銀髪の侍。
「んぁ…?」
『おはようございます、銀さん/銀時さん』
「え...?あ、はよ...A、お前仕事じゃ...」
「早目に終わったので、昨日帰ってきました。」
笑顔で応えると、銀時さんは微かに震えた。
恐らく、私と星海坊主さんに恐怖を憶えたのだろう。…それとも、唯寒いだけか。
それから少し経ち、漸く顔を上げた妹。
「ふぁあ〜...」
『おはよう、神楽ちゃん』
「おはよう...A姉...」
「え、僕ガン無視?」
「あはは...さて、2人共起きたし、冷めないうちに召し上がって下さい。」
「ひゃっほーい!久々のA姉のご飯アル!」
そうして、揃って勢いよく食らいついた。
2人共、本当に美味しそうに食べてくれるから、こちらとしてはとても作り甲斐がある。
その上大食いだから、更に嬉しさが増す。
「ったく、おめぇも馬鹿な事するねェ。俺らにじゃなく、ちゃんと"
「いやいや、いつも新八もお世話になってますし......って、え?今、何と…?」
私の聞き間違いでなければ、はっきりと言った。
"ゴリラ"、と
「だから、お前の大切な彼氏のゴリラに作ってやんなさいってーの。」
その瞬間、身体中の熱が顔にぶわっと集まった。
いずれ言うつもりだったのだが、なかなか伺えないというのもあり、いざとなると小っ恥ずかしいくなってしまい、言えなかった。
だから、私の顔色を探ろうにも探れなかった筈だ。
なのに、何故知っているのか...
思い当たる節が1つあった。
私は、その元凶であろう人物にゆっくりと目を向けた。
「ぼ、僕言ってませんよッ?!」
新八の驚き様を見るに、嘘を吐いている様には見えなかった。
そんな私達を見て、銀時さんが口を開いた。
「
それを聞いて納得した反面、嬉しい様な、恥ずかしい様な、複雑な感情が出てきた。
そして、あの時の思い出が、また深く、胸に刻まれた。
「まあ、お前らなりに上手くやりな。」
「…はい」
〜NO side〜
朝の見廻り。
近藤は、万事屋の前を通り過ぎようとしたところ、会話が聞こえ、聞き耳を立てて自爆したそうな。
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アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます!最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです! (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます!これからも作者共々、宜しくお願いします!私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月23日 16時