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坂田家、依頼当日の朝 ページ4

〜貴方side〜


「うっせェェェ!!あと15分寝かせろバーロー!!」


襖がドンっと音を立てた先には、銀髪の天然パーマの社長が、枕を持って立っていた。


「今日は仕事があるでしょうが。さっさと顔洗って着替えて下さいよ。けほっ、俺、神楽起こしてきます。」

「アイツ、あれで起きねェのかよ...」


銀さん…というか、普通の人ならあれですぐ起きる。

だけど神楽は、普通の人より相当深く眠っていて、あれで起きることは滅多に無い。

あれで起きる時は大体、前日早目に寝た時か、起こす前に朝食作った後の、2パターンだ。

そして俺は、誰にも言ってねぇ秘密がある。
それは…


「神楽、起きろ。今日は仕事があるんだぞ。」

「ん〜...おはようネ、A...」


俺が、神楽に惚れているという事。


「はいよ、おはようさん。今朝飯作るから、ちょっと待ってな。先に顔洗って着替えてろよ。」

「分かったアル...」


眠そうな顔をして、目を手で擦る神楽。
それを見送り、俺は台所へ立った。

金が無いから、大したものは作れねぇけどな。


飯の匂いに釣られてやって来るのは、似た者同士。


「わぁ!今日も美味しそうネ!」

「残すなよ、2人共。今日身体保たねぇぞ。」

「いつもの事だけどよ、お前オカンか。」

「何ですかその例えは。新八が来る前に、早く食って下さい。」

「わーった、わーったよ。」

「頂きますヨー!」


そう言って、思い切りがっつく神楽を見るのが、俺の楽しみの1つでもある。

まあ神楽に限らずとも、美味いって思って食ってくれるなら、誰でも嬉しいんだけどな。


『ご馳走様でしたッ!!』

「はいよ、今日も良い食べっぷりだったな。」

「当たり前ネ!Aのご飯無しじゃ、もう生きていけないネ!」

「ありがとな、神楽。…さてと、俺は洗い物あるから、今のうちに準備しとけよ。けほっ」

「へーい。」

「はいヨー」


そして洗い物が終わったと同時に、新八が来た。


「Aさん、おはようございます。」

「おう、おはよう。朝飯食ったか?」

「一応軽く食べては来たんですけど、来てる途中でお腹空いちゃって...」

「朝食の余りがあるから、けほっ、ちょっと待ってろよ。」

「あ、すみません。ありがとうございます。」


これが、坂田家の依頼当日の朝。

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設定タグ:銀魂 , 神楽 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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蝶華 - ずっとキュンキュンしっぱなしです!これからも応援しています!頑張ってください! (2019年7月16日 20時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き見たいです(´・ω・`) (2018年12月26日 6時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月22日 20時

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