先生、バレンタインですよ。 ページ14
〜妙side〜
明日は、女性にとって戦いの日。
私も今年は、お客さん用のチョコを手作りするつもり。
その為に、ある方達をお呼びした。
『こんにちはー』
「はーい!」
噂をすれば!
玄関まで行き、招き入れる。
「いらっしゃい、Aさん、優香さん!」
「ごめんねお妙ちゃん、遅くなっちゃって。」
「色々買ってたら、遅くなった。」
「いえいえ、気にしないで下さい!」
「ありがとう。神楽ちゃんは?」
「もう少し後に来ると思います。」
「じゃあ、私達量が多いから、先に作ってても良いかな?」
「勿論。私は後で神楽ちゃんと作ります。」
そう、Aさんと優香さんです!
2人共、毎年手作りなんですよ!
だけど2人は、特にAさんは渡す相手が多くて、人一倍時間が掛かる。だから、買ったりしないんですか?と聞いたら、2人揃って、
『確かに買った方が美味しいのは分かってるんだけど、大切な人に渡す物は、心が篭ってる物を渡したいの。/渡したいんだ。』
と言っていたんです。
こういう所が、本当に優しい方達だなって、改めて思うんです。
そんな2人を見習って、私も今年は手作りしようと思います!
〜貴方side〜
「よし、早速チョコを刻もうか。」
「お妙、包丁借りるよ。」
「はい!」
「…こうしないといけないのは分かってるんだけど、面倒だよな...」
「本当...でもちゃんと刻まないと、しっかり溶けないし...どうにかなんないのかな、これ。」
話しながら刻み、終わったら湯煎でチョコを溶かす。
「ところで優香、今年も総悟君に上げるの?」
「うん、何でか毎年
総悟君、可愛い...
「総悟君、きっと喜ぶよ。」
「だと良いけど。それよかA、ちゃんと銀時に渡しなよ?」
ニヤニヤしながらそう言われて、恥ずかしさが募った。
「わ、分かってるよ!毎年渡してるし!」
「今までは"義理"でしょ?今年から、"本命"チョコにジョブチェンジでしょうが。」
「ほんッ!めい…」
そうだ…初の本命チョコ…
「このウブっぷり、毎度毎度ビックリするわ。」
「だ、だって、いきなりそんな事言うから…」
「はいはい、取り敢えず、大事な彼氏にちゃんと渡しなよ?」
つ、作りづらい...
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アルナ(プロフ) - 白桜姫さん» こちらにもコメントありがとうございます。なるべく早く更新出来る様に善処します! (2018年11月30日 18時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみに待ってます。 (2018年11月13日 1時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルナ | 作成日時:2018年5月12日 19時