平常心 ページ14
〜貴方side〜
「Aさん、頑張って下さいね。応援してます。」
「あ、ありがとう、お妙ちゃん。」
そう告げた瞬間、持っていた携帯が静かに鳴った。
「総悟君からかな。何も言わずに出てきちゃったし、悪い事したな…」
案の定、携帯を開いたら、総悟君からのメールが来ていた。
『Aさん、今何処にいますか?
俺達は今日一日、万事屋の方にいます。
なので、14時頃に戻ってきて下さい。総悟』
私はすぐに返信した。
『何も言わずに飛び出してごめんなさい。
私は今、志村家にお邪魔しています。
もうすぐ戻ります。天川』
返信して、携帯の時計を見た。
時計は、13時半を示していた。
「お妙ちゃん、相談乗ってくれてありがとう。答えが出てすっきりしたよ。」
「こちらこそ、お話出来て良かったです。次来る時は、2人揃って報告に来て下さいね。」
「お、お妙ちゃん!!」
「うふふっ、ごめんなさい。それじゃあ、気を付けて下さいね。」
「…うん、ありがとう。」
私は、晴れ晴れとした気持ちで万事屋に向かった。
ん?ちょっと待って
今戻って平常心保てる自信がない…!
気持ちに気付いたから、先程より余計に気まずさばかりが募るのが目に見えている。
ど、如何すれば…
総悟君に連絡して、合流場所変更…は手間取らせちゃうし...
連絡して寄らずに帰る…のは気が引けるし...
やっぱり、万事屋行くしかないか...
へ、平常心平常心!
さっきも、何だかんだ話せたし!
それに、総悟君や新八君もいるし!
そう自分に言い聞かせながら、顔に出ない様にと必死に願った。
そしたら本日2度目。人にぶつかってしまった。
「す、すみませんっ!お怪我はありませんか?!」
「ああ、問題ねェ。気にすんな。俺こそすまね…」
今日はとことんツイていない。何でこんな時に…
「ぎ、銀さん?!」
「え?!A?!」
今1番会いたくない人に遭遇してしまうのだろうか…
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルナ(プロフ) - 白桜姫さん» 遅くなってごめんなさい。コメントありがとうございます。自分でも書いててヒヤヒヤしてました笑 (2018年11月30日 18時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 最初あたりひやひやして見てたけど最後ハッピーエンドで良かった。^ ^ (2018年11月13日 1時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルナ | 作成日時:2018年4月15日 18時