宴ノ後 ページ10
〜Your side〜
「野郎共ー、メシ出来たぞー」
『待ってましたー!!』
お呼ばれされた立場として、何か手伝おうとしたが、ナミさんに抱き締められていた上に、サンジさんに先手を打たれてしまったので、頭を下げる他なかった。
そんな一連の流れがあったのは、今から15分程前。
何て仕事の早さ…
「A、どうしたの?早く行きましょ!」
「あ、はい!」
ナミさんに手を引かれ、ルフィさん達が先に向かったダイニングへ後を追うように向かう。
入って最初に目に飛び込んできたのは、テーブルいっぱいに並べられた料理。
この量を、ものの数分で…手を抜いている様子なんか一切ない。
私は驚きのあまり固まっていた。
「なあA!こっち来いよ!」
私は思わず、『えっ』と素っ頓狂な声を上げた。
明らかに私の為に用意された席があるにも拘らず、ルフィさんは自分の隣に来るように促した。
どうして良いか分からず、全員に視線を送ると、一斉にルフィさんを凝視し始めた。
すると、途端に全員がため息を吐き、私をルフィさんの所まで誘導した。
「あの、良いんですか?」
「ルフィが来いって言ったんだ、それに…」
「"船長命令"、だからな。」
「しっしっしっ!」
ゾロさんとウソップさんが笑ってそう言うもので、私まで可笑しくなって、思わず笑ってしまった。
私も"船長命令なら"と言えば、ルフィさんはもう一度、私に向かって小さく笑った。
時間は進み、皆がはしゃぎ疲れて眠ってしまった頃。
起きているのは、ダイニングに残っているサンジさんと私。そして、外に出ているロビンさんとブルックさん、ジンベエさん。
私もかなりお酒を飲んだ筈だが、
「Aちゃん、座ってても良いのに…」
「そういう訳にはいきません。お誘い頂いた身ですから、これくらいは…」
美味しい料理のお礼だと付け加えて言えば、急に心臓に手を当てて唸り始めた。
急なことで慌てたが、大丈夫だと先程と同じ調子で返されたのでほっとした。
「本当に、誘って下さってありがとうございました。とても楽しかったです。」
「そう言ってもらえて嬉しいよ〜♡明日もAちゃんのために頑張って作るね〜♡」
「あ、ありがとうございます。」
そんな会話をしている内に、更に夜は更けていった。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます!あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…! (2020年10月21日 22時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます!キュンキュンできるよう頑張ってます!笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…! (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルナ | 作成日時:2020年9月14日 15時