もう少しだけ、君と ページ9
〜Sanji side〜
「ヴァルド、明日の朝、仕入れたい物があって…」
「ああ、何だ？」
親しげに何かを話すAちゃんとヴァルド
幼馴染であり、仕事でも関係を持っている2人の会話は俺には分からなかったが、真剣な顔で話しているAちゃんに釘付けになった。
「それじゃあヴァルド、ありがとう。」
「お安い御用。サンジさんもまたな！」
「ああ、またな。」
ヴァルドの店を出たところで、そろそろ船に戻らないといけなくなった。
ここから港まで、歩いて3分くらいの距離にあるのは分かっている。
「ありがとうAちゃん♡お陰で良い買い物ができたよ〜♡」
「喜んでもらえて何よりです。」
不安だったのか、俺がそう言うと安心し切った顔で胸を撫で下ろしていた。
これで、俺が彼女の側に居られる口実は消えた。
だが、ここまで付き合ってもらったんだ。何もしないで帰すなんて真似、出来るわけねえ。
「なあ、Aちゃん、夜は俺達の船で食わないか？」
そう思ったのとほぼ同時に、俺はAちゃんを食事に誘っていた。
彼女は邪魔になるんじゃないかと心配していたが、全く邪魔なんかじゃないし、寧ろ居てくれるだけで俺は頑張れるし...♡
本心をありのままに伝えると、そういうことなら…と俺の誘いに乗ってくれた。
俺は心の中でガッツポーズをし、ルンルン気分で船へと向かう。
船へ着き、ナミさんとロビンちゃん、その他の確認をしていた時だった。
「あ！A！」
「ナミさん！」
ナミさんがAちゃん目掛けて駆け出し、勢いよく抱きついた。俺には刺激的過ぎる…
Aちゃんもとても嬉しそうな顔をしていたので、それを見た俺はもう瀕死寸前だった。
「丁度ロビン達から話を聞いてたところだったの、やっぱり凄いわ、A！」
「そんな…恐縮です。」
ずっとこの画を見ていたいが、野郎共がメシ！と煩いので、渋々キッチンへ向かう。
俺を気にしてくれているのか、Aちゃんと目が合い、微笑み返すと同時に、
「レディ達〜♡すぐ作るから待っててね〜♡」
と声を掛けると、俺に向かって頭を下げるAちゃんが目に入り、その謙虚さに胸が締め付けられた。
顔に出ない内にさっさとキッチンに入り、調理に取り掛かろうと食材を取り出す。
「よしっ、Aちゃんのためにも、気合入れて作らねえとな。」
Aちゃんに喜んでもらうためにと、いつもより力を入れて作った。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
