いつもそう、いきなり ページ37
〜No side〜
楽しい楽しい宴の時間は終わり、揃って就寝。
それから数時間後、朝日が燦々と島を照らし、目覚めの時を迎える。
そんな朝日よりも早起きなのは、言わずもがなキーカルム親子とヴァルド
後に続くように麦わらの一味も次々と目を覚ましていく。
それぞれいつもと違う朝に気分が高揚していく頃、ヴァルドはテーブルを定位置に戻し、Aは出来た料理をそのテーブルに運ぶ。
何という連携だと、麦わらの一味は感心していた。
そこで、ぐう〜っという、所謂腹の虫が鳴った。
音の主は、麦わらの一味船長だ。
Aはタイミングの良い腹の虫に対してくすっと笑い、朝食が出来上がったことを皆に伝える。
ここでもやはり、1番に飛び付くのはルフィだ。
美味い美味いと心の底からの感想に、Aもソアラも笑みを浮かべる。
「ルフィさん、俺のも食いますか？」
「いいのかァ？！」
「ああ、ヴァルドいいわよ。ルフィ、代わりに私のあげるから。」
こんな何気ないやりとりを見ている間に、朝食の時間もあっという間に終わりを迎えた。
あの親子の料理に全員幸せそうな顔を浮かべていた。
言葉通り腹を限界まで膨らませていた者も居た。
「あ〜食った食った〜！」
「今日も最高だったよ〜Aちゃん♡」
「ふふ、お粗末様です。」
そう言いながら、Aは気を利かせて皆にドリンクを運ぶ。
誰もが至福の時だと浸っている中、早々に飲み終えた船長が、Aとヴァルドに向かって笑顔で口を開く。
「なあお前ら、一緒に海に出ねェか？」
『え？』
「俺の仲間になれよ！！楽しいぞ！！」
『ルフィ！！』
急な誘いに困惑したAとヴァルドに対し、驚き故に声を荒げる者も居れば、喜びに満ちた顔になった者も。
前者の代表ナミが、しっかり言葉にして船長に諭す。
「ルフィあんた、Aのお母さんの時もそうだけど、何でそういきなりなの！！」
「だってよ〜2人共面白ェし、強ェしよ〜…」
「え、ソアラさんも？」
「寝る前にね。私はお店があるからって断ったけど。」
ヴァルドは次々飛び込んでくることに頭と目を回していたが、Aは完全に固まっていた。…いや、考えていた。どうするのが正解なのか、と。
Aはこの島が好きで、作家として誇りを持っている。だが同時に、島を囲う海も、大好きだった。
そして、彼女の夢は_____。
だから、余計に迷っていた。
そんなAの姿を見たソアラは、若き自分の夫の姿を、自分の娘に重ねた。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
