タコはお好き？ ページ4
〜Your side〜
先程よりも人が少なくなり、再びあのテーブルへ料理を持っていく機会が訪れた。
料理をトレーに乗せて運ぶと、間髪入れずに私に話しかけてきた。
「おや、素敵なお嬢さんですねぇ…パンツ、見せてもらってもよろしいで…」
「良いわけあるかッ！！」
「あはは…お待たせしました、ミルクとトマトパスタになります。」
受け取ったのを確認し、厨房へ戻ろうとすると、ちょっといい？と女性から呼び止められた。
「この島のことについて聞きたいんだけど。」
「私で良ければ、泥棒猫のナミさん」
この島に来る前からある程度のことは知っていたようで、主に聞かれたのはログが溜まる期間と安全性の点だけ。
その後はこの島にある施設のことと、何故か私のことを根掘り葉掘り聞かれた。
答えるだけ答えると、満足げな表情でお代を置いて"一度船へ戻る"と言い残し、去っていった。
「今度来た時は案内頼むわ、A！」
「ッ！はい！」
テーブルの片付けを終えると、母から家に戻ってもいいと言われ、お言葉に甘えて戻ることにした。
まさかあの麦わらの一味に会うとは…良いものが書けそうだ。
家に着いて早速執筆作業を再開した。
ペンを持った瞬間、先程の数時間の出来事が頭を駆け巡る。
楽しそうな雰囲気に包まれた酒場、そこにいるのはあの有名な海賊…考えるだけでも楽しい。
「おーい、誰かいねェかー？」
来客？いや、麦わらの一味だろう。
十中八九、迷ってしまってここまで来てしまったのだろう。
「すみません、お待たせしました。」
「こんにちは。」
そう告げた女性は、案の定麦わらの一味…ニコ・ロビン
様子を見たところ、迷ったわけではなさそうだった。
だが、意図的にここに来るとも…一体、目的は何なのだろうか。
そんなことを考えていると、いつの間にか手に慣れない感覚が宿った。
「こんな素敵なレディとお会い出来るとは…」
「え...？」
私の手を握り、見つめてきたのは黒足のサンジ。
いきなりのことで頭が上手く回らず、恥ずかしいということだけがようやく整理でき、顔に熱が集まった。
「おいサンジ、そろそろ手離してやれ。茹でダコになっちまう。」
「え？！す、すまねェ…」
「い、いえ、お気になさらず…それで、どうして私の所に？」
「私、貴方に興味があるの。色々お話聞かせてくれないかしら？」
どうやら本当に、意図的にここへ来たらしい。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
