顔に出ていればお見通し ページ27
〜Sanji side〜
楽しい楽しいブレックファーストが終わり、名残惜しいが、お互いやることがあるため部屋へ戻った。
寝所を失い、料理さえもままならなくなった俺がやることは1つ。
恐らく朝食は各自済ませているだろうから、せめて昼くらいは作ってやらねえと。
それに、着替えも持って来ねェとな。
出来ればAちゃんにも食べてほしかったのだが、昼から酒場の手伝いに行くらしいので、夜までのお楽しみ、ということに。
「よし、行くか。」
Aちゃんから借りた服を着て、船へと向かう。
因みに、お父様の服だそうで、何だか着るのが申し訳ねえ。
「さあ、出来たぞ！」
『やっほーーい！！！』
ダイニングから大声で呼べば一斉に集まる野郎共と麗しいレディ2人。
テーブルには普段通り、最高の仕上がりの料理。
食事中だっていうのに、いつまで経っても終わらないバカ騒ぎ。
その光景をキッチンから眺めるのが好きだった。
これでこそ俺ららしいなと、心の底から思えたから。
今日も普段通りだ。何も変わったところはない。
が、何故だか物足りなく感じる。
もどかしくて1人悶々としていると、いつの間にか聞こえていたバカデカイ声は外から聞こえてきて、テーブルの上も周りも空になっていた。
「珍しいわね。」
「ッ！ロビンちゃん...！」
「手伝いましょうか？」
「いや、大丈夫。ありがとう、ロビンちゃん」
彼女の能力によって皿の山を受け取り、洗い始める。
俺に食器を渡して用は済んだ筈の彼女は、椅子に腰掛けて俺を見ている。
気付いてないフリをした方が良いのか...？
それとも何か話すべきか……分からねェ、けど、そんなミステリアスなロビンちゃんも素敵だ〜♡
「Aのことかしら？」
急にロビンちゃんがAちゃんの名前を口にするので、危うく手を滑らせてしまうところだった。
「その様子じゃ、当たりみたいね。」
「……いつから？」
「ふふ、顔に書いてたわよ。」
マジか……どんだけAちゃんのこと好きなんだ俺……
ロビンちゃんに言われて、改めてそう思った。
今まで見ていた風景が物寂しく思う程に、俺にとってAちゃんとの時間は、かけがえのないものになっていたのだ。しかも、この短期間で。
何でもお見通しな彼女に頭が上がらず、へへっと笑うことしか出来なかった。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
