幸せな朝 ページ26
〜Sanji side〜
「おやすみなさい、サンジさん」
「おやすみ、Aちゃん」
日を跨いで話は続き、まだまだ話し足りないくらいだが、明日も明後日もここに居るんだし、話す時間なんていつでも取れる。
彼女も俺に気を遣ってくれて、切りのいいところで切り上げて、部屋に戻っていった。
そして1人になった途端、とてつもない幸福感と眠気が押し寄せてきて、自然に瞼を閉じていた。
「おはようございます、サンジさん。眠れましたか？」
「おはようAちゃ〜ん♡お陰様でぐっすり〜♡」
「良かった。もうすぐ朝食出来ますから。」
ああ、ここか、天国って…
朝から見れた美しい光景のお陰で、俺のハートには即火がついた。
コックとしては、今すぐにサポートしたい気持ちも勿論あるのだが、今はそれよりも、この幸せな空間を目一杯楽しみたいという気持ちが勝っている。
にしても……はぁ、何て幸せな朝なんだ...♡
愛しのAちゃんがエプロンを付けて、キッチンに立って、俺のために朝食を...♡
何か、あれだな…夫婦、みてぇだな...
そう思った頃には既に大量に出血していて、Aちゃんに余計な心配をかけさせちまった上に、念願のAちゃんの料理が少し遠退いてしまった。
それから数分後に治まり、漸く朝食だ。
Aちゃんが作ってくれたという事実だけで胸一杯だが、強欲なので腹も満たそうと一口運ぶ。
見た目も然る事ながら、味も身体に染み入ってくる、優しい味。
「クッソ美味ェ…」
「ほ、本当ですか？！良かった〜…」
思わず感嘆の声を漏らすと、俺が不味いと言うと思ったのか、強張らせていた顔を綻ばせていた。
喜んでるAちゃんも素敵だ〜♡♡
安心し切った様子のAちゃんに、俺は昨日の会話の続きをしようと口を開いた。
存外誰かに思い出話をするのは得意ではないので、話を上手く纏められていないし、思い出しながら話しているからスムーズではないし、言葉も足りないこともあるだろう。
けれど彼女は、真摯に耳を傾けて話を聞いてくれて、飾らない笑顔を見せてくれる。
それが嬉しくて堪らなかった。
「……ってこともあって、ホント、アイツらと居ると退屈しねえよ。」
「ふふ、サンジさんの話を聞いてると、海賊になるのも、スリルがあって面白そうですね。」
「海賊になるならウチは大歓迎だよ〜♡ルフィ達もAちゃんのこと気に入ってたし〜♡」
まさか、この発言が後に響くとは思いもしなかった。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
