才能 ページ21
〜Sanji side〜
「さあ、召し上がれ！」
朝別れたばかりで正直沈んでいた俺に転機が訪れた。
当分会えないだろうと思っていたAちゃんに、図らずも再会した。
嬉しさでどうにかなっちまいそうだったが、しっかりと料理に専念しなければと頭を切り替えた……が、やはり視線の先にはいつの間にか彼女が居た。
それでも、料理に抜かりはない。いつも通り、最高の味に仕上がっている。
試作品と彼女の食事を同時にテーブルへ運ぶと、彼女は驚いた表情を浮かべた。
何かマズイことでもしちまったかとどうしたのか尋ねると、何でもないとすぐさま料理を口に運ぶ。
その瞬間、彼女は謎が解けたと言わんばかりの表情を浮かべた。
ソアラさんはAちゃんを見てクスッと笑っていた。
「A、気付いたのね？これが定番メニューの"リメイク"だって。」
まだ食べているAちゃんが口に手を添えながら小さく頷き、俺は思わず驚いた。
確かに俺が作ったのは、試作品と元々あったメニューの俺なりのアレンジバージョン。
見た目も調理方法も変わっているというのに、彼女は食べる前に見抜いていたのだ。
ソアラさんから、Aちゃんは普段手伝い程度だと聞いていたが、料理人としての目は充分過ぎる程備わっている。鍛えられたというのは知っていたが、ここまでとは…そりゃルフィ達も絶賛する筈だ。
それにしても……ますます素敵だAちゃん♡♡
また一層君の虜になってしまった…だが、これも運命だ...♡♡
「こんなアレンジ、私にはとても…」
「凄いわよね、サンジ君」
うんうんと頷き眩しい瞳を見せるAちゃんと、目配せをする小悪魔的なソアラさんのダブルパンチは、俺には刺激が強くて…
「俺もう……死んでも良い...」
「サンジさん？！」
「あらあら、ふふっ」
この時間が永遠に続けば良いのに…
もう顔の筋肉が言うことを聞かず、情けない顔を晒していた。
「随分と嬉しそうな顔するわね、A。そんなにそれが気に入った？」
今Aちゃんが食べているのは、ソアラさんが作った筍メインの試作品。
店のために作ったものと思っていたが、どうやら本当は、Aちゃんのために作ったものだったようだ。
「貴方昔から筍好きだものね。この間も自分でスープ作ってたし…」
「Aちゃん大好きなんだね〜♡♡」
「は、はい…」
好物を暴露されて真っ赤になって照れてるAちゃんの破壊力…帰ったら筍のメニュー考えねェとな。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
