迷子の迷子の ページ15
〜No side〜
机に突っ伏して寝ていた矢先に、Aの耳に電伝虫の音が響き渡る。
こんな時間に連絡してくるのは、幼馴染か母しかいないと分かっている彼女は、電伝虫から聞こえてくる母の少し張り上げた声と、調理器具がぶつかり合う音に眠気を孕んだ声で返事をする。
『ああ、A、寝てた？起こしてごめんね。お店の手伝いのことなんだけど…』
「いつも通り、午後から行くよ。」
『今日は来なくて良いわ、ゆっくり小説書いてなさい。』
「え、どうして急に…」
『今日は休業日にしようと思ってね。思いの外試作品作りが捗っちゃって！だから明日からまたお願い！それじゃあ、おやすみなさい。』
「ちょっと、母さん？！……また急に...」
返事も聞かず用件だけ伝えて切った母に、Aは少しむすっとするも、お言葉に甘えて、と今日は別に執筆している小説の方を進めようと決め、もう一度仮眠をとった。
一方、その数時間後の麦わらの一味はというと、昨日の散策で、海賊でも安全な島だと確認できたため、今日からは自由に行動しても良いというナミからのお許しが出た。
ルフィとウソップ、フランキーはもう既に繁華街に飛び出しており、ロビンとブルックは自身が興味を抱いた方へと楽しそうに───。
「いーい？ちゃんと聞いて来るのよ？」
「は〜いナミさ〜ん♡お任せあれ〜♡」
「キモい」
「あ"ァ？！」
「まあまあ、2人共！」
そしてサンジ、ゾロ、チョッパーはAがいる酒場に行く準備をするため、ついでに食料の買い出しをするために、彼女の幼馴染のヴァルドの店に向かうことになった。
ご覧の有様で、船番のナミとジンベエは苦笑いをしていた。
「気を付けてな。」
「おう。ジンベエ、ナミさんのこと頼んだぜ。」
そんなこんなで、サンジはテンション高く一足先に駆け出し、ゾロとチョッパーは急いで後を追った。
言わずもがな、その数秒でゾロは見晴らしの良い真っ直ぐの道から外れ、気付いたチョッパーが回収に向かった。
この悪循環でサンジとは距離が離れるばかりで、とうとう見失ってしまった。
「どうしよう...逸れちまった…」
「情報収集ならあのアホ1人で充分だろ。俺達は好き勝手やろうぜ。」
「そういうわけにいかないだろ！早くサンジを見つけないと！」
じゃあここから別行動だ、とさらっとゾロは1人人混みの中へ消えていった。
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アルナ(プロフ) - 五月さん» コメントありがとうございます！あらら、夢主ちゃん強しですね…文才だなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます…！ (2020年10月21日 22時) (
レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - チリーノさん» コメントありがとうございます！キュンキュンできるよう頑張ってます！笑 当初は出す予定のなかったキャラなので、評価頂けて嬉しい限りです…！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7b1df57a60 (このIDを非表示/違反報告)
五月 - サンジ目的で見ていた筈なのに、いつの間にか夢主ちゃんが見たくて来てる...アルナさんの文才からなせる業ですね!(^^)! (2020年10月21日 7時) (レス) id: e42a882344 (このIDを非表示/違反報告)
チリーノ - もうキュンキュンしっぱなし!!!ヴァルドくんカッコイイ〜(//∇//) (2020年10月19日 21時) (レス) id: c3fee6268f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2020年9月14日 15時
