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その様子を見ていた少年が、手のひらの目玉を突きながら気だるげに言う。
「おっと、すまないね。では、今度のターゲットは…」
それがボスの口から発せられた瞬間、少年とヘッドホンの男が同時にかっと目を見開いた。
「………学園の生徒が職業体験に言っている、商店街ということになった」
それは、少年にとって、
自分が元々入っていた学園であり、心の底の嫉妬と憎悪の根源であるところ。
ヘッドホンをかけた男にとって、
前世で自分を庇って死んでいった仲間の転生者がいるところ。
ボスにとって、
ずっと探し求めて来た者がいるところ。
そう。
スカイハイ転生学園だった。
☆★☆★
街の片隅。
薄汚れていて暗く、誰もにも見つからないであろう倉庫があった。
辺りには雑草が元気よく手足をのばしており、その草の上にはどっかりとごみの山があった。
倉庫の壁には目いっぱいにスプレー缶などで描いたと思われる落書きがされていた。
けばけばしい紫色の塗料で描かれた矢印の上を、イモリが走り抜けた。
また、その矢印の色もほとんど剥がれ落ちていた。
「全く、今回も大変そうな任務だなァ」
忍び装束を身に着けた男が言った。
「そうっすよ。やるのはオレらなんすから」
と、汚れた倉庫の床の上であぐらをかき、タバコを吸っている男が言った。
「そうだな。指示して、やられてるお前らみるこっちも辛いぜ」
病弱な彼女は胸騒ぎを覚える【レイス・ウィスルト】→←悪の深淵にて【オーバードーズ】
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雨読@低浮上…?なのか?(プロフ) - まだ四十八話だったのですが、続編の考査編へ移行させていただきます!これからも宜しくお願い致します! (2020年7月26日 16時) (レス) id: 10653b224c (このIDを非表示/違反報告)
雨司@多忙(プロフ) - 更新しました。 (2020年7月10日 13時) (レス) id: 10653b224c (このIDを非表示/違反報告)
雨司@多忙(プロフ) - 更新します。 (2020年7月10日 8時) (レス) id: 10653b224c (このIDを非表示/違反報告)
雨司@元ユリイ(プロフ) - 更新しました。 (2020年6月30日 18時) (レス) id: 2b687b1169 (このIDを非表示/違反報告)
雨司@元ユリイ(プロフ) - お久しぶりです。更新いたします。 (2020年6月30日 17時) (レス) id: 2b687b1169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スカイハイ転生学園一同 x他9人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakyomatsu1/
作成日時:2020年5月12日 16時